私の夢か? 我々の夢か? 今日の夢か? 未来の夢か?

長い時間軸と広い範囲で今の状況を観る

困難な状況下では、その人の考え方が否が応でも出てしまう、そう感じています。
コロナはキッカケであり実は原因ではないと思う。
原因は普段、自分の内面に溜めていたもの、それがキッカケによって刺激され、外に吐き出されるのだと。

僕も気をつけなくちゃいけないと思った。
4月に予定されていたセミナーは全て延期にしました。
「今月の売上、どうしよう?」…まずはその心配がわき起こった。
別に悪いことではない。
しかし、しばらく右往左往した末に、これが僕の考え方…「時間軸と範囲」なのだと気付き、考えを改めました。

時間軸と範囲とは何なのか?
僕の時間軸は「今月」の売上だった。
短い。
範囲は「自分の会社」
狭い。

時間軸と範囲、この視点で世の中を見渡すと、「長く広い」視点で考えている人がいます。

私、ではなく我々。
直近ではなく長期。

例えば、最近、介護施設の社長の話を聞く機会がありました。
もし感染が起きたら営業はできません。
戦慄が走ったそうです。

その時に、やはり最初は「自分の移設はどうなるのか?」「借金は返せるのか?」と、狭く短い思考に陥ったそうです。
しかし、悩んでもがいて苦しんだ末に、意識が変容したと言います。

狭く長い視点に転換したのです。

視野を一段、広げた介護施設の経営者

社長の話を聞いて、僕はとても心を打たれました。
社長はこう言いました。

もし、施設が閉鎖されたらスタッフの生活が不安定になる。利用者も困るが家族も家で介護しなくてはいけなくなるので仕事にいけなくなる。収入が減る。もしかしたら解雇される可能性もある。何としても死守せねば。

社長の思考が、「私→」「我々(社内)」「→我々(顧客とその家族)」と広い視点に変わった。
同時に、問題が長引く可能性も考え資金繰りの方法を抜本的に見直しました。

広く長い視点に立つと、生まれるアイデアも変わってきたと言います。

また、これは僕が受けた印象ですが、視点が変わったことでやることが見えてきて、「今ここ」に深く集中しているように見受けられました。
右往左往していない。
あたかもスキーの上級者が足元ではなく、先を観て滑っているようなイメージを受けました。

狭く短い視野で物事を考えると、その結果はもっと狭く短い課題に直面することになると思います。

恐怖に直面すると人は誰しも自己中になってしまいますが、それは致し方ないことだと思います。
大切なことは、そうなっていることを自覚し修正することが大切だと思うのです。
そうすれば、直近の問題に取り組みながら、未来を創る方法が見えてくると思うのです。

そのガイドとなるのが「範囲」「時間軸」の2つ、そう考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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