「何がなんでも手にするぞ」と思えば思うほど逃げていくもの、な〜んだ?
誰しも自分のチームが共創ができるようになることを望むと思います。
自分が本来持っている能力や才能が仕事に活きる…エンパワーメントを望むと思います。
正解が分からない時代の中にあり、創造的でありたいと望むと思います。
メンバー1人1人が指示なくとも自分で判断し動くことを望むと思います。
共創、エンパワーメント、創造性、指示ゼロ
こうした理想の状態を獲得したくて頑張るわけですが、これらのものは「獲得しようとすると手に入らない」…むしろ遠ざかる、そんな傾向にあるように思います。
これらの状態は目的ではない。
かと言って手段でもない。
「結果として」訪れるものだと考えています。
望むと遠ざかるなんて意地悪な話ですが、今日の記事ではその正体について考えてみました。
共創が起きるかどうかは環境で決まる
今、大変な困難の中にあり、世界中のいたるところで共創が起き始めています。
それらの活動はみんな、共創をしようと思ってやったわけではないと考えます。
1人では解決できない課題に直面した結果、共創しか手段がなかった、それが真理だと思います。
危機に直面したり、何が何でも実現したい理想を持った時に、それが大きいがゆえに1人では実現できないとなった時に必然的に起きるのが共創です。
そんな環境でないのに共創を目指しても起こらないと考えるのです。
エンパワーメントは実践の中から立ち現れてくる
その人が本来持っている能力が発揮された状態…エンパワーメントも得ようとすると逃げていくと考えます。
よく「自分探しの旅に出ても見つからない」と言いますが、その通りだと思います。
エンパワーメントを理想論ではなく実践論として研究しているのが行動科学研究所です。
所長の岩田洋治先生は僕のメンターです。
岩田先生は「現場でしかエンパワーメントは起きない」と断言しています。
逃げたら起きない。
今、置かれた状況の中で懸命に取り組んでいるうちに、自分なりのエンパワーメントに気付くものだと思います。
これは企業のミッションも同じだと考えています。
会議室で考えても見つからない。単なるスローガンしか出ません。
日々、お客様に役立つ形を考え実践する中から立ち現れてくるものだと思います。
創造性は結果である
ピカソは世界トップクラスの創造性の持ち主ですが、僕は、「はたしてピカソは創造性を獲得しようとして得たのか?」と疑問に思っています。
そうではなく、創作に夢中になった結果、創造性が発揮されたのだと。
やはり目の前の現場、仕事に懸命に打ち込むことで発現するものだと思うのです。
相手に創造性を要求しても無駄で、夢中になれる環境をつくることだと考えるのです。
指示ゼロ経営は「つくる」ではなく「なる」もの
指示命令がなくとも、自分たちで考え行動する自律型集団も獲得しようと思うと手に入りません。
つくるものではなく「なる」もの。
そもそもリーダーの手によって作られた自律型集団は、まったくもって自律的ではない(笑)
1、素の自分でいられ自由に発言できる場
2、あらゆる事にメンバーが参画できること
3、皆んなが実現を望む目的・目標があること
こうした環境が整った時に必然的に「なる」そう考えています。
重要で欲しいものほど、得ようとすると遠ざかるなんて天はなんと意地悪に世の中を創られたんだと思ってしまいます。
人生も経営も奥が深いと思うのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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