リーダーの感情は集団に伝染する。ご機嫌力を身に付けよう
組織を活性化させるために「リーダーがご機嫌でいること」がとても大切だと思います。
リーダーの感情は集団に伝染します。
リーダーの不機嫌はメンバーの心を不快にさせ、パフォーマンスを低下させます。
特に創造性はガクンと低下しますし、リーダーの顔色が気になって仕事に集中できませんよね。
リーダーがご機嫌を保つことは企業の未来を決める一大事、そのくらいに考えています。
ところが感情のコントロールほど難しいものもないと思います。
今日の記事では、どうすればご機嫌なリーダーでいられるか?…その方法をいくつか考えたいと思います。
やっていない人ではなく、やっている人に目を向ける
僕が出会った素晴らしいリーダーは、皆んな社員さんの自慢話をします。
彼らには3つの特徴があることに気づきました。
1つは、やっていない社員ではなくやっている社員を見ているという事です。
リーダーは、ついやっていない社員に目が行ってしまいますよね。
しかし、それは損なことだと思います。
なぜなら、集団は「2:6:2」と言いますが、どんなにヤル気のあるメンバーを集めても、その中から2割はヤル気のない人が生まれると言います。
これは未だに科学的根拠を得ていない、経験則なのですが、多くのリーダーが実感していることだと思います。
ご機嫌を保つリーダーは、ある意味クールだと思います。
集団の特性を知り、「どうせやらない人は出るもの」と割り切り、やっている人に目を向けています。
がんばっている社員さんを見ると楽しいし、嬉しいですよね。
そして、リーダーが喜ぶ姿を見た周りの社員に良い行動が伝播していきます。
これが1つ目の特徴です。
凸凹な能力を持つ個人が合わさり、集団として完成形をつくる発想
2つ目は集団力学の達人の視点です。
リーダーにはメンバーに求めるものがります。
ヤル気であったり能力であったり態度であったりと。
それを1人1人に求めてしまいますが、それはどだい無理な話だと思います。
人間は不完全な存在で、得意もあれば不得意もある。
ヤル気にだってバラツキがあります。
理想が高いのは結構なことですが、完璧主義は不機嫌の原因になります。
ある社員の足りない部分に目が行くからです。
ご機嫌の達人には、1人1人ではなく集団を観る視点があります。
凸凹を補い合い集団として活動をする視点です。
そのために集団に対し課題を与え、集団内に学び合いや助け合いが起きるようにデザインします。
凸凹な能力を持つ個人が合わさり、集団として完成形をつくる発想です。
この視点があるとメンバーのできない部分ではなくできる部分に目が行きやすくなると思います。
しかし、これも常に完璧には行きません。
そこで3つ目の視点が必要になるわけです。
良い意味で期待しない
昔「怒りの原因は期待にある」と聞いたことがあります。
本当にその通りだと思いました。
怒りは2番目の感情で、一番最初に期待があるということです。
勝手に期待して、それが裏切られたと嘆き、怒りに変わる。
とても損なこと、ひとり相撲だと思います。
僕は期待をするなら長期視点が必要だと思います。
長期的に成長することを期待するのが良いと。
この事に関しては、この記事を参考にしてね。
「人材育成の達人は『期待して期待せず』という絶妙なスタンスで社員に接する」
リーダーの感情は集団に伝染する。
3つの視点でご機嫌力を身につけるとで人と集団の成長に好循環が起きると考えています。
それでは今日もご機嫌な1日をお過ごしください。
【お知らせ】
指示ゼロ経営の概要を自宅で学べる動画を販売しています。
講演会の内容を基にスライドを交え見やすく編集しました。
詳細は↓
https://shijizero.thebase.in/