子どもたちに教えてもらった、今の騒動が落ち着いたら考えたいこと
今、この難局を乗り越えるのに精一杯、ほとんどの人がそうだと思います。
経営者は雇用を守ることや資金繰りなど、まず解決しなきゃいけない問題に直面していると思います。
僕もそうです。
しかし、これを乗り越えた時に、僕らには考えなきゃいけない事があると思います。
先日、近所に住む小学生の男の子に「キミの夢は何?」と聞きました。
その答えを聞いた時に、僕はこの困難を乗り越えた時に、彼らが幸せに生きられる社会、希望を持てる社会にしなくてはと思いました。
僕は、夢新聞という活動をしています。
自分の夢を新聞にするワークショップです。
未来の日付を入れ、自分が夢を叶えて大活躍し新聞に載った…そこに何が書かれているかを想像して書きます。
これまでに全国、9500人以上が参加してくれました。
男の子に人気なのはサッカー選手、女の子はパティシエが多い。
よく、ユーチューバーを夢見る子どもが多いと言われますが、僕はあまり会ったことがありません。
僕は、夢はなくても良いと思っています。
変に未来に縛られるなら、今を懸命に生きた方が良いと考えるからです。
しかし、夢を持つことで今を生きることもできます。
「夢は力」
特に、自分の夢が叶ったことで誰か喜んでくれる人がいる、そう思った時に凄い力になると思います。
例えば、長野県上田市に「上田エンジェルス」というチアリーディングのチームがあります。
僕が彼女らに出会ったのは、今から5年前の夏でした。
親子参加型の夢新聞ワークショップに50組が参加してくれたのです。
夢新聞には「世界大会出場」とありました。
また、夢新聞には自分の夢が叶った時に喜んでくれている人の事を書きます。
このチームの子どもたちは皆んな家族のことを書きました。
人は、自分以外の誰かを思った時に凄まじい力を発揮します。
上田エンジェルスは2年後に世界大会に出場、さらにその後、世界2位に輝きました。
2011年に東日本大震災の被災地、岩手県大槌町で夢新聞をやりました。
悲しみが癒えない中にありながら、子どもたちの夢には力がありました。
「漁師になって大槌を復興させた」
「自衛官になった」
「教師になった」
皆んな、自分以外の誰かに喜ばれる夢を描いていました。
冒頭の少年の夢、それは…
「夏までに新型コロナが終息した」
世界に元気を取り戻して欲しい…僕は、その夢を聞いて胸が熱くなりました。
皆んなが幸せになる夢を描く子どもたちが、将来、安心して希望を持って暮らせる社会にするのは我々、大人たちの責任だと思います。
今の騒動が落ち着いたら、自分にできることを考え行動していきたいと思ったのです。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。