最近よく言われる「手放す経営」とは一体何なのか?

経営は自分の力ではなく流れの力を動力にする

合気道にはありませんが、僕の友人に実践者がいてこう言うのです。
「自分を宇宙の動きと調和させ、宇宙そのものと一致させる」
あの世の話か?という感じですが、自分の力で何とかしようとせずに流れに身を委ねるというニュアンスだけは分かりました。
そしてこう言いました。
「ビジネスも一緒じゃないの?」

「流れ」という言葉を最近、頻繁に聞くのは、株式会社たくらみ屋の相棒、森本繁生(シゲさん)がよく口にするからです。
森本さんの座右の銘は「その角を曲がっても曲がらなくてもあなたが正解」です。

また、彼はこのように言います。
「これでいいのだ」
バカボンかいな?(笑)

そんな彼に出会い、一緒に会社を立ち上げたことに不思議なご縁、それこそ「流れ」を感じるのです。

それは、指示ゼロ経営とは手放す経営そのものだからです。
指示命令、管理を手放す。

これは放任とは違います。
放任は、何も環境設定をせずに放り投げることを言います。
指示ゼロ経営は環境設定が要諦です。

その真髄は「望みの統合」にあります。
社長が望むものを、もし社員さんが無関心であれば、社員さんを動かすためには力技…アメとムチの使い分けが必要になります。
社長が望むものを社員さんも望めば、望んでいることなのだから指示されなくても動くのは当然のこと。

社長は社員を安く使いたいと思っている、でも社員さんはたくさん欲しい…これも望みが分離しています。

「統合すれば自然となる」…そんな環境設定が指示ゼロ経営の真髄です。

流れに乗ると自動運転になり手放すことができる

シゲさんはTOCの国際インストラクターの資格を持っています。
極めています。
TOCは物理学を基礎にしています。
だから誰が見ても理解できるし、誰がやっても再現率100%になる世界です。
事実、TOCを真に理解して実践した企業の中には、たった1週間で業績が向上するところもあります。
上達するまでに時間がかかる企業もありますが、科学は嘘をつきません。
諦めなければ結果に結びつきます。

世の中にはTOCの講師は数多くいますが、僕が知る限りシゲさんが最も哲学を兼ね備えていると感じています。
どういうことかと言うと、経営は人間の幸福のためにあるという信念です。
キャッシュを最大化することが目的ではありません。
逆に、それを力技でやろうとすると真理からは遠ざかります。
無理はムラを生み無駄が生じ、経営の流れにカスが溜まります。
カスはお金をかけて作られたものですのでキャッシュが減る原因になる。

「流れ」
この真理に正直にビジネスを組み立てると、そこには合気道と同じ世界が広がります。
(そういえば、シゲさん、合気道をやっていたような…)

指示ゼロ経営とTOCの違いは矛盾に対する考え方です。
TOCは「自然に矛盾はない」と捉えます。(事実そう)
矛盾は人間がつくり出しているわけです。

指示ゼロ経営は、人間にフォカースした経営法なので矛盾を内包しながら前に進みます。
人間から矛盾がなくなったら神の領域に到達すると思います。

指示ゼロ経営とTOCの相性の良さはここにあります。
神ではない人間が流れの良い、自然の動きと経営を調和させるまでに昇華させます。
しかも、流れを見える化し、段階を踏んで手放していきます。
流れの力を動力にするので自動運転になります。

働く人が自由になり、仕事そのものから幸福を感じながら、ゆとりを持って成果を創る。

2016年1月15日にシゲさんと出会い、その時にいた4人で株式会社たくらみ屋を創立し仲間が増え研究が相当に進みました。
当初から「自然科学と人間科学を融合させたコンテンツをつくりたいね」と言っていましたが、いよいよその時が来ます。

その集大成として「手放す経営10回ゼミ」ができることがすごく嬉しい。

最近よく言われる手放す経営には決まった形はないと考えます。
その企業で、今置かれている状況で、社会と調和した姿が、その会社の手放す経営、そう考えています。
御社独自のスタイルを模索していきましょう!

【手放す経営 10回シリーズ始まります】

※単発のご参加も歓迎です!
詳細はこちらを。
https://www.kokuchpro.com/event/takuramimonday1/?fbclid=IwAR0GSZ1LggyUsuqZSqnI4K0jCcwvRGQcWiBZTCjCmg5CXvRuqUUYLktkuUQ