自分で決めて行動した結果により人は自らを育てる
可愛い子には旅をさせよと言いますが、家の中よりも外で人は育つものだと思います。
色んな出会いがある。
厳しい体験もします。
親の場合は甘えることができますが世間はそうじゃない、だから育つのだと思います。
これは企業の人材育成も同じだと思うのです。
良く人が育つ企業では、上司ではなくお客様が社員を育てる…そんな構図があります。
抜群に人が育つ企業は、上司ではなくお客様が社員を育てている
先日、たくらみ屋のマネージャー、「和みん」こと勝矢和美さんが僕のアジトに遊びに来てくれました。
そこで彼女の人材育成の秘訣を聞きました。
インタビュー時間はわずか10分ほど、その時間内で説明できるほどシンプルなのです。
あ、この時のインタビューはYou Tubeにアップシましたのでチェックしてください。
人材育成の考え方が変わる12分ですよ!
https://youtu.be/Hmoip2SSLBk
勝矢さんは、たくらみ屋のマネージャーになる前は病院の売店を経営してきました。
顧客は患者さんやその家族です。
その日によって体調が変わりますので、その時、その相手、状況に合わせ接客を工夫する必要があります。
というか、そこまでやる病院売店はないよね。
これは指示命令で成し得ることではありません。
スタッフさんに主体性・自発性が求められます。
それをどう育成したのか?
キッカケはニューズレター(売店の手づくり新聞)を発行したことでした。
最初は勝矢さんが1人で書いていたのですが、スタッフさんにも書いてもらうようにお願いしました。
快く引き受けてくれたそうです。
ニューズレターはマーケティングのツールですが、これが人材育成に繋がったのです。
お客様から「あなたが○○さんなのね。いつも読んでるよ」と声をかけられるようになりました。
こうしてお客様との関係性が育まれていった。
おもてなしの基本は相手への関心だと思います。
関心があるから気づく。
関係性ができたことによって状況に応じた最高の接客ができるのだと思います。
こうしてスタッフさんが育っていったそうです。
これが「顧客がスタッフを育てる」ということです。
リーダーの役割は、ひとしごと任せ励ますこと
人は、自分で決めて行動すると物事が楽しくなり自分事と捉えるようになります。
自分の行動には責任を持ちます。
責任感があるが故に、結果が気になります。
勝矢さんのお店の場合、結果とはお客様の反応です。
もし、あまり良くない反応であった場合でも上司のせいにはできません。
自分で招いた結果です。
そんな時は落ち込むこともありますが、自然と上司は励ますと思います。
それが次なる挑戦の原動力になります。
自分事で挑戦して良い反応を得た時、それは最上の喜びです。
行った行為は、まさに自分の存在そのもの。
期待を裏切りたくない…もっと喜ばれたいと思うようになりますよね。
お客様が社員を育てるという構図をつくるのはリーダーの仕事です。
「自分で決める」→「行動する」→「行動の結果を検証する」→「次に活かす」
この繰り返しで人が育ちますが、これは任せることでしか実現しません。
世の中、任せているようで任せていない、そんな事が多いと思います。
例えば、「上司が決め」→「部下にやらせて」→「結果を上司が検証し」→「上司が次のプランを考える」
これは任せたことにはなりません。
ワンセット=「ひとしごと」任せることだと考えています。
リーダーの仕事は、この環境をつくること、そして結果が芳しくなかった場合、ひとこと励ましの言葉をかけることだと考えています。
たった1度でもいい、成功体験をした社員さんはその後、素晴らしく育つはずです。
今日は、抜群に人が育つ企業は、上司ではなくお客様が社員を育てているという話でした。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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