社員の挑戦マインドは3つの段階で育っていく

自社の社員さんは挑戦マインドが高い方でしょうか?
それとも尻込みしてしまう方でしょうか?

社長が新たな挑戦を宣言した時に、社員さんは「は〜」とため息をつくこともあると思います。
というか、それが普通だと思う。

僕が社長を務めた会社でも20年前はそうでした。
しかし、ここ10年ほどは僕がビビるくらいの挑戦マインド溢れる組織になりました。
社員さんの心にある変化が起きたのです。
その変化は誰にでも起こせると考えています。
今日の記事では、その変化の起こし方について書きたいと思います…
が、「人は自分の意思でのみ動く」が原則なので、社長が社員さんの意識を変えようとしないことが大切だと思います。

まずは「ムリだろ」を「できるかも?」に変える

社長が宣言した挑戦に対し、最初は「ムリだろ〜」という反応が普通だと思います。
そんなに挑戦意欲旺盛な人はいませんからね。
しかし、その姿を見た社長は気分が悪くなります。
怒りがこみ上げてきますよね?
意欲の低さに「こんなんで大丈夫か?」と怖くなります。

しかし、ここがスタートラインだと認識することが大切です。
「ムリだろ」を「できるかも?」にステップアップすることを第一の目標にすることだと。

では、できるかも?に変わるためには何が必要なのでしょうか?
2つの要件があると僕は考えています。

成功事例を見学に行く

小さな水槽で飼われている魚たちは大海の存在を知りません。
自分たちの常識=世界の常識と考えてしまう。
それを打ち砕くのが、すでに実践している企業の姿です。
先日、和歌山で行った指示ゼロ経営セミナーの参加者の1人がそうでした。

「運良く、同じような取り組みをしている会社に出会い、そこに社員と一緒に見学に行ったら社員の心に火がついた」とおっしゃっていました。

自分たちと同じような規模、同じような社員さんがいる会社での事例は刺激になりますよね。

「できるかも?」に心が動きます。

1人も見捨てない風土をつくる

指示ゼロ経営は共創の経営です。
社長1人の限界を超えたアイデアを三人寄れば文殊の知恵で出しますし、アイデアを実行する段階では全員が達成できるように助け合ったり学び合ったりします。
上司ー部下の関係性よりも、仲間同士の交流が多くなります。

その際に大切なのが「1人も見捨てない」という考え方です。
仲間が困っている時に協力する。
自分が困っている時に仲間が助けてくれる。

そんな組織では挑戦意欲が高まります。
社員さんの中には、「自分だけ取り残されるのではないか…」「皆んなに迷惑をかけたらどうしよう…」と不安が先行して挑戦への決断ができない人がいます。
そんな人を含め、1人も見捨てなければ、みんなの心に自信がつきます。

「この仲間とならできるかも?」

まずは「ムリ」を「できるかも?」に変えることです。

マイルストーンを確認し「できる」の確信を得る

実際に行動すれば、小さな成功を手にすることができます。
どんなに小さなことでも良いので、「一歩、ローマに近づいた」と確認することが大切です。
人は、連続した事象の中にいると区切りがつけられなくなると言われています。
なので、明確なサインが必要です。

「とりあえず、ここまで来た」

脳内に、明確にマイルストーンを踏んでいるという自覚ができた時に、「できるかも?」が徐々に「できる」に変わって行くと思います。
先日、お邪魔した企業さんは毎月出される社内報でマイルストーンを確認していました。

また、現場の社員さんの活躍を、何ページも割いて紹介していました。
仲間の実践を見ると、「できるかも?」が「できる」に変わると思います。

「できる」と思っている集団の力は、それは恐ろしいものです。

今日の記事は「ムリだろ」が「できるかも?」に変わり、やがて「できる」になる過程をご紹介しました。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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