マネージャー募集!部下の自慢話を聞くだけの簡単な仕事です

またまた「あるケース」に出会いましたよ。
それは「報連相がなくなり、自慢話になる」というケースです。
先日、お邪魔した企業さんがそうでした。
社員数が400人を超える大きな組織でも起きるんだ〜と嬉しくなりました。

指示ゼロ経営が進み、企業がホワイト化すると報連相がなくなるという現象が起こります。
その代わりリーダーは部下から自慢話を聞かされるようになるんですよね。

どうしてそういう事が起きるのか?
そうなるとどんな良いことが起きるのか?

今日はそんなことをお伝えしたいと思います。

指示ゼロ経営かが進むと報連相がなくなる

指示ゼロ化が進むと報連相がなくなります。
報連相と言えば社会人のイロハの「イ」ですが、それがなくなる。
どうしてかと言うと、部下1人1人が全体を観るからです。

ヒエラルキーの組織では、上司が全体を把握し、部下に仕事を割り振ります。
だから全体把握のためには報連相は欠かせません。
報告を受け、全体最適が起きるように上司は様々な調整を行います。
とても高度な仕事だと思います。

指示ゼロ経営では全く別のメカニズムで動きます。
部下1人1人は最初から全体を観ます。
「何をやるか」「なぜやるか」「どんな出来栄えでやるか」「いつまでにやるか」「どのようにやるか」「誰がやるか、誰とやるか」「いくらでやるか」

こうした意思決定に最初から参画します。
トップダウンで行うのに比べ、意思決定に多少の時間がかかりますが、参画によって自分事になるので実行段階では歴然とした違いが出ます。

共創で仕事を行うと、報連相は仲間と行うようになりますよね。
なので、上司との報連相はなくなるわけです。

寂しいけどね…(笑)

では、こうなった時のリーダーの役割は何なのでしょうか?

そのうち部下は願いしなくても話しかけてくる

部下個々の報連相がなくなった時にもリーダーには役割があります。
2つあります。

1つは、集団から今の状況を報告してもらうことです。
個々ではなく集団から。
チームの代表者が来て報告するのではなく、全員がいる場で行います。
もし、その報告を聞いて気になることがあれば、全員に対し伝えます。

これを代表者と行うとややこしくなります。
代表者はリーダーのフィードバックをチームに持ち帰らなくてはならないからです。
厳しいフィードバックの場合、代表者は伝えづらいですよね?
仲間から「なんでやん?」と言われても代表者が困惑するだけです。

やるなら直接、集団に行うことが大切だと思います。

2つ目は「自慢話」を聞くことです。
これは個別に行うことが多いと思います。

お願いもしていないのに部下の方から話しかけてきて、自分の頑張りを話し出すことが良くあります。
冒頭の企業さんでも起きていました。

この時、リーダーは話を聞いて、「すごいね」「ありがとう」と言えば良いと思います。
つい、アドバイスをしたり評価っぽいことを言いたくなりますが、それは部下は求めていません。
特に女性にこの傾向が強いと思います。

こうなるとリーダーは嬉しいですよ。
そして楽になります。
「部下の自慢話を聞くだけの簡単な仕事です」となる(笑)

集団に課題を与え、集団で知恵を出し役割を決め行動する。
これが定着すると報連相がなくなり、自慢話を聞くという重要な仕事だけになります。

それでは今日も素敵な1日を!

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