「社長が教える」から「自分たちで学び合う」学習環境で社員は自動的に育つ
おはようございます。
今日は、僕がお世話になっている先輩の会社で社員研修を行います。
チラシづくりの研修ですが、社員さんが熱心なのですよ。
以前に僕の研修に参加してくれ、それが終わったらすぐに実践をしてくれました。
実践をしたら分からないことが出た、ということで今日の社内研修に至ったわけ。
今日は、社員が自発的に学び合う環境を作り、勝手に成長する仕組みをつくろうという話です。
人は行動しないと意味を理解しない
孔子は21世紀の人材育成にとっての大事を、紀元前451年に素晴らしい格言で説いています。
聞いても忘れるが、見ると覚えている。行動すると意味を理解できる。
僕は、自分を振り返り、学習の段階をこう考えています。
1、知らなくて、できない。
2、知ってるけど、できない
3、知って、考えて、できるようになる
4、身につく
今日、お邪魔する会社の社員さんは2の段階です。
身につくというのは考えなくても体で覚えている状態です。
この段階にきて一人前ですよね。
さらに、社内にこの状態の社員が生まれると、学びの空気感染が起きます。
社長が教えるのではなく、社員同士で学び合う
弊社のスタッフはセールスツールづくりの達人が何人もいます。
もう、僕よりもはるかに上手くて頭が上がりません(笑)
でも、それはそういうスキルを持った人材を採用したのではなく、入社後に「身につけた」のです。
そのプロセスが社員同士の学び合いです。
入社してすぐに、僕からセールスツールの基本を学びます、無料で、いや給料を、もらいながら(笑)
この段階では、「理屈は分かったけどできない」です。
ここからが勝負で、リーダーの教える姿勢に工夫が要ります。
まずはとにかく作ってもらいます。
「行動しないと意味を理解しない」からです。
そうすると、「何となく分かってきたが、まだ上手くできない」という状態に入ります。
そこで、僕は解を出さないように注意します。
自分で考える思考習慣を身につけてもらいたいので、解を出さずにツールづくりの原則だけを確認します。
意地悪なのですよ(笑)
そうすると、その社員は、すでに身に付いている仲間に相談します。
上司と違い、仲間にはその人を育てる義務がありませんので、教えてもらうというよりは「盗む」といった学び方になります。
同時に教える側は、頭で考えなくてもやっている作業のプロセスを外化するので、さらに学びが深くなりますし、有能感も満たされます。
これが、社員が勝手に成長する環境です。
弊社社員のインストラクター技術は相当に高くなったと思います。
だって、職場体験に来た中学生が2日間でチラシづくりができるようになるんだもん。
リーダーの役割は、社員を育てることではなく、勝手に学び合う環境をつくること、そう思います。
さて、先輩の会社に向けて出発です。
彼らのうち、1人でもできるようになれば、その後は早いですからね。
それでは今日もがんばりましょう!
また明日。