自分で決める事ができると社員の幸福度が上がり企業業績が向上する
社員の幸福度と企業の業績には明確な相関関係がある
会社が儲かっているから社員が幸せなのか?
それとも社員が幸せに働くから会社が儲かるのか?
もちろん単純な因果関係ではありませんが、僕は後者を重視しています。
重視しているとは、幸せに働くことを因果関係でいう原因に置いているということ。
その理由は、企業における価値はすべて人がつくり出すからです。
商品もサービスもシステムも仕組みもブランド力も、全ては人がつくり出しますから、成長・繁栄は人に起因すると考えるのです。
成熟社会では生活者の欲求がどんどん高度で抽象的になってきています。
知恵、感性の領域は、現在のところ人間にしか創造できません。
しかも、今は正解が分からない時代、リーダー1人の力では限界があります。
経営者にとって自社の未来を決める一大事と言っても過言じゃないと思います。
そして社員の幸福度と企業の業績には明確な相関関係があります。
例えば、日立製作所が「幸福感と業績・生産性との相関関係を調査しました。
テレマーケティングの業務で調査したのですが、その結果、幸福感が受注率に影響することが分かりました。
カリフォルニア州立大学・リュボミアスキー教授の研究によれば、幸福度の高い従業員はそうでない従業員に比べ、生産性が30%、営業成績が37%、創造性に至っては3倍も高いという結果を得ました。
だから「仕事は楽しむものだ」なんて精神論ではなく、具体的な対策が求めれると考えています。
では、どうすれば良いのか?
この件に関して、最新の研究結果が飛び込んできました。
自分で決められる環境が幸福度を向上させる
神戸大学と同志社大学が行った2万人に対する調査「幸福感と自己決定」の結果、所得、学歴よりも「自己決定」が幸福感に強い影響を与えていることを明らかにしました。
僕は「キター」と思いました。
指示ゼロ経営の7大要因の1つだからです!
自己決定とは、その名の通り「自分で決められる」ということ。
「やらされ」ではなく自分がやる事は自分で創造できるという事です。
しかし、他にも影響を与えている要因もあります。
最も影響を与えるのが「健康」次いで「人間関係」「自己決定」「所得」でした。
※今回の研究の成果は所得よりも自己決定の方が影響力が大きかったこと。
さて、指示ゼロ経営の話をします。
指示ゼロ経営では、自己決定を基本にしますが、これを「三人寄れば文殊の知恵」で行います。
「自分たちで課題を設定し」→「みんなで知恵を出し」→「1人も見捨てず助け合い、学び合う」
ラグビー日本代表じゃないが「全員がリーダー」という組織運営をします。
1人1人が何らかの役割を持つ全員経営です。
こうして仕事をすると「人と関わる喜び」を感じる事ができます。
また、業績が賃金に連動する科学的な仕組みがあるので、高価値の仕事をして売上総利益が増えれば社員の賃金が確実に増えます。
増えた賃金で暴飲暴食をしたら健康が害されますが(笑)「健康は心から」という事で、指示ゼロ経営には幸福を手にする要因の多くが備わっていると考えます。
「幸せに働く」→「高価値を生み出し会社が儲かる」→「社員の所得が増える」→「幸せに働く」
こんな好循環です。
しかし重要なことは、幸福はリーダーが与えるものではなく自分たちで創造するということだと思います。
リーダーが直接与えることはできないし。
リーダーは社員の幸福と会社の繁栄が同時に実現する因果を設定すること、そう考えています。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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