会議に漂う居心地が悪い緊張感を打破するには「あの人」が必要
ミーティングあるある話だと思いますが、いつも喋る人が固定されている事ってありませんでしょうか?
積極的に喋る2人か3人で会議が進めれていく。
他の社員は黙りこくっている。
あるいは、村社会のように、みんなが集団の目を気にして黙っている…
よく見られる光景だと思いますが、この状態は大きなリスクをはらんでいます。
本来、賢いはずの集団が「集団バカ」に陥る危険性があるのです。
村社会も独裁政治も集団をバカにしてしまう
三人寄れば文殊の知恵というように、本来賢いはずの集団がバカになることがあります。
その多くは多様な意見が出ない場合です。
賢い意思決定ができるためには、多様な意見が話し合いのテーブル上に出ることが大切。
想像を超えるアイデアは、多様な意見が組み合わさったり化学反応を起こして生まれるからね。
多様性が阻害されるのには大きく2つのケースがあります。
1つは、村社会のような集団です。
みんなが集団の目を気にして、当たり障りない最大公約数的な無難な意見しか出ません。
「AでもありBでもありCでもある」という、つまらない意見しか出ません。
僕が一番、嫌いな集団です。
もう1つのケースが冒頭の「喋る人が固定されているケース」です。
独裁的立場の人(たち)は同じような事を考えています。
その人たちだけで進めると議論が偏ります。
彼らはよく喋るので、聞いている人間は、いつの間にかそれが「みんなの意見」と勘違いしてしまいます。
また、彼らは突っ走る傾向が強いので、リスキーな選択をする危険性もあります。
「できるか、できないかではない!やるのである!」なんて堂々と言われると、聞いている周りの人も「そうかも…」と思ってしまうのです。
そうした集団バカは至るところで起きていると思います。
僕にも経験があります。
よく、メディアで取り上げられる企業の不祥事は、第三者が聞けば「なんて馬鹿なことを…」と思うことが多いですよね?
それをやってしまうのが集団バカの怖さです。
集団バカの状態はリーダーにしか変えられない
さて、記事タイトル「会議に漂う居心地が悪い緊張感を打破するには『あの人』が必要」について話を進めたいと思います。
まずは村社会を打破する「あの人」は、空気が読めない人です。
違うと思ったことには反論する、村社会では「場に水を差すヤツ」と言われるような人。
非常に貴重な人材だと思います。
ただ、潰される可能性が大きい。
だから、リーダーが絶対的な味方になることが欠かせません。
「自由な場からしか斬新なアイデアは出ない」、そうリーダーが宣言して、「違うと思ったら違うと言おう」という共通認識を持つことが大切だと思います。
だたし手強いです。
そもそも、村社会的になっている原因はリーダーにあります。
採用時にイエスマンばかりを採用したり、リーダー自信が本音を言わなかったり、大元の原因はリーダーにあります。
だから村社会を打破するのは相当な覚悟が要ります。
自由にモノを言う人が全体の15%を超えれば、全体に波及しますが、それまでは確固たる覚悟を持って事を進める必要があると思います。
もう1つのケース「喋る人が固定されている」場合の「あの人」は、指示ゼロ経営で言う「求めニスト」です。
よく、会議中に「◯◯さん、何かないですか?」と振る人っていますよね?
振られると喋る人は結構多くいます。
だだし、村社会で自由にモノを言う人同様、この役割も勇気が要ります。
なので、「自由な場からしか斬新なアイデアは出ない」と宣言し、リーダー自らが求めニストになるのが最善だと考えます。
「発言を求め、発言に感謝する」…そんな態度を繰り返すしかないと思います。
今日、ご紹介した2つのケースは、指示ゼロ経営(自律型組織)になる前の段階です。
その状態では、まずはリーダーがイノベーターとなり組織に新しい文化を生み出すことが現実的な実務だと考えています。
同時に、新しい風を吹かせるような人材を採用することだと。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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