採用は人材育成よりも大切な、企業の未来を決める一大事
ボタンの掛け違いは企業内で頻発している
採用は人材育成よりも大切、僕はそう思っています。その理由は、採用で失敗すると人材育成が報われないからです。
「お前はボタンの掛け違いをしているぞ」
これは僕が30代前半、組織づくりと人材育成で絶望をしていた時に、メンターに言われた言葉です。20世紀の終わり頃、僕はストレスで眠れぬ夜が続きました。
食事も喉を通らないほどでした。
その理由は…
ここでは書けませんが、労使紛争に発展するような揉め事があったからです。
(僕のセミナーに参加された方は知ってますよね)
ある社員が労働条件の改善を迫ってきました。
言いたいことを要約するとこう。
「給与を上げて労働時間を減らし休みを増やして欲しい」「労働者の権利です」
あ、経営者の皆さん、血圧には気をつけてくださいね(笑)
僕は悲しかったです。どうせなら「こんな事を考えているんですが!」と未来創造の話をして欲しかった。
僕は教育が間違っていると思い、研修に派遣しました。
すると、「研修時間が夜9時を過ぎました。17時以降は時間外労働で良いですか?」
経営者の皆さん、深呼吸!(笑)
こんな事がトラブルを抱え、何人かの社員が辞めていきました。落ち込んだ僕を見たメンターが言った言葉が冒頭の「ボタンの掛け違い」です。
それ以上は教えてくれませんでした。
僕は、数ヶ月経ってから「採用に問題がある」と気付きました。
共感者を採用すると組織が一気に変容することがある
ボタンの掛け違いは、一番最初の段階で起こります。
進めば進むほど願った方法とはかけ離れていきます。
これは組織づくりと人材育成に関しても言えます。
僕の間違いは、労働条件を全面に出した求人広告を出していたことです。するとどうなるか?
当然、それに感心が高い人が集まります。
彼らは面接では「全身全霊をもって頑張ります」と言います。
でも、関心事は労働条件なのです。
やがて労働条件の要求をしてくることは自明ですよね。
僕は採用を変えました。
仕事のやり甲斐、自社が目指すことを全面に出した求人に変えました。
すると、それに感心が高い人が集まってきます。
明らかに発するエネルギーが違うのだとビックリしました。
ただし、注意が必要で、本当に自社に共感したのか、単なる憧れで門を叩いたのか、その判別には工夫が要ります。
憧れだけで来た人は依存する可能性がありますからね。
採用したら組織が変わりました。
その理由は、変革の臨界点を超えたからです。
組織は、賛同者が15%~20%を超えた時に、一気に全体に広がります。(パンデミック)
これで苦労して徐々に新しい冒険に出てくれる仲間を増やしてきたのですが、採用した2人が臨界点を超えるキッカケだったのです。
本当に、「パラレルワールドに迷い込んだのか?」と思うほど世界が変わりました。
採用は単なる人材の補充ではありません。
社長の味方を増やし、組織にパンデミックを起こす一大事なのです。
想いを伝えましょう。
夢を語りましょう。
きっと違う世界に変容すると思います。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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