冒険体質の人材と組織を育てる

社員さんの中に、新しい事に挑戦したがらない人はいないでしょうか?
あるいは組織全体が冒険を嫌う体質になっている企業もあると思います。
時代は刻一刻と変化していきます。
冒険をしないと時代に取り残されてしまう。

今日の記事は冒険体質の会社にするためにどうすれば良いか?…そんな事を考えてみました。

「取り残されるかも?」という恐れ冒険を躊躇させる

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同協会の創始者、牟田學さんの金言に「冒険しないと飛躍がない」があります。
カッコいいですよね。
僕も、この言葉に勇気をもらい数々の冒険をしてきました。
ただ、多くが失敗でしたが…
でも、失敗から立ち直った時に経営が上手になり今の自分がいると思っています。

社長でさえ冒険を躊躇するのだから、社員さんはなおさらだと思います。
新しい事に挑戦しない、無難が大好き…
これでは組織的に冒険に出ることは難しいですよね。

どうすれば冒険体質の組織になるのか?
僕は、人間は冒険が好きな生き物だと思っています。
人により差こそあれ、冒険が好き。

それなのに挑戦しない原因は「恐れ」にあると考えています。
その多くが「大変な思いをするのではないか?」「自分だけ取り残されるのではないか?」「迷惑をかけるのではないか?」と言った個人的な恐れだと思います。

これも無理もない話だと思います。
多くの企業が、個々に責任を追わせ、個で活動をするスタイルで経営しているからです。
皆んなが自分の仕事を完了させる事にしか意識が向かない、そんな状態に陥っている会社が多いと思います。

だから「取り残されるかも?」という恐れが先行し冒険を躊躇するのだと思います。

しかし、仕事は個々の仕事の繋がりと流れで成果を出します。
自分だけできても仲間ができていなかったら、組織が成功せず、結果的に誰も得をしません。

流れが滞ると全体として成果が出ない

自分の仕事に集中しつつも全体最適を考える視点が求められます。

「1人も見捨てない」という共通認識が社員に一歩を踏み出す勇気を与える

全体最適の視点があるチームでは、自ずと社員同士の交流が盛んになります。
それは時に、助け合うし、時にサボっている仲間を注意します。
そうすることが全員にとって得だと知っているからです。
これまでリーダーの仕事とされていた事を、部下がやるようになります。

こうなるとリーダーにありがちな「チームの隅々まで目が行き届かない」という悩みは皆無になりますよね。

さて、全体最適が徹底された組織では「1人も見捨てない」という文化が醸成されます。
見捨てることが全員にとって損だからです。
見捨てないことが全員にとって得だからです。

これが冒険体質の組織に繋がります。
何かに挑戦しようとした時に、恐れる社員がいたら「大丈夫、ウチは1人も見捨てないから」の声がけで勇気が出るからです。

1人も見捨てない…この究極の損得勘定が社員に一歩を踏み出す勇気を与え、冒険体質の組織になります。

具体的な実務はとてもシンプルです。
まず、チームとして目指すビジョンを描き、その実現のために必要な要件(やるべき事)を全て挙げます。
これは全員参加で行います。

タスクがすべて挙がったら、そのタスクを誰が担当するかを立候補制で決めます。
基本的に、言い出しっぺが担当することが多いと思いますが、ここで1人も見捨てない文化があると立候補がスムーズに行くわけです。

そうしたら、タスクを全員が見える場所(ウェブ上でも良い)に貼り出し、完了したタスクに印を付けていきます。

完了していない場合、担当者が悩んでいる可能性があります。
その時は仲間が支援します。

逆に言うと、支援してくれると確信しているから前に進むことができるのです。

時代は刻一刻と変化していきます。
「冒険しないと飛躍がない」

1人も見捨てない文化で冒険体質の組織になれる、そう確信を持っています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


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