事業領域を絞り込み、その他を捨てると入ってくる…「真空の法則」とは?
おはようございます。
一気に春っぽくなってきましたね。
なんだかワクワクします。
さて、今日は「辞める、捨てる勇気」が新しい世界を創りだすという話です。
別に今の商売を辞めるという意味ではなく、顧客の絞り込みをしたり、事業分野を再構築する場合にも言えます。
捨てる領域を決めると、生きる領域が生まれる
以前に「真空の法則」というのを聞いたことがあります。
ご存じですか?
別に学術会で認められた法則ではないのですが、要するにこういうこと。
例えば、突然、会社をやめざるを得なくなったとします。
「どうしよう、どうしよう…」ってなりますよね?
新しい世界に飛び込まざるを得なくなって、これまでの世界を手放したときに、ある種の「真空」が出来る。
そうすると、そこに一気に空気が流れこんでくる。
空気、というのは、その人を求める新しい人たちのことです。
そういう経験はありませんか?
自身になくても、友人などでそういう人はいませんか?
「法則」と名が付くには理由があり、そうなるための要件があるはずです。
僕の考えですが、それは、自分が進むべき「道」を選んだ時だと思います。
道、というのは自分が、「何をもって」「誰のお役に立つ」「何者なのか?」が明確になった状態です。
僕が尊敬する福島明美さんという女性がいます。
地域のボランティアをつなぐ「ボランティアセンター」という行政施設で働いていました。
もともと活発&革新的&おてんば(笑)な方ですので、行政の空気に合わなかった。
で、辞めざるを得なくなった。
その時、彼女は「食う」という目の前の課題もあり、相当に戸惑いました。
そのために一般企業に就職することも検討しましたが、やっぱり自分の道ではないと思い、踏みとどまりました。
自分が培ってきたノウハウ・経験を生かして起業することを決意した瞬間…
その瞬間です、真空に空気が飛び込んできたのは。
どこから嗅ぎつけたのか、教育機関…大学からオファーが来ました。
聞いてみたら、誰かが紹介したそうです。
単なる転職ではなく、自分の道を生きる人を放っておけない応援者が、「その方向」へ導いたということ。
大げさな表現ですが、「天が動かした」というのが僕の実感です。
そこに就職し大活躍、今では書籍を出版するほどにビッグになりました。
まあ、僕にとってはいまだに近所のおばちゃんなんだけどね(笑)
「何をもって」「誰のお役に立つ」存在なのか?を考える
企業に話を移します。
小さな企業は、事業の選択と集中が必要だと言われます。
これまでの「何でもやる」という発想ではなく、自社がやるべきことに絞り込むという発想で、事業をある領域に集中する。
それは逆にいうと、捨てる領域があるということです。
集中する領域の選択は、成長性があるかどうか?という検証も必要ですが、もう一方で自社の経営資源が活きるか?という視点が大切です。
それは合理性の面からもそうなのですが、人の才能と同様に、企業の才能である経営資源を活用するというのは、天が望む「あるべき姿」なのだと思います。
ターゲットを絞り込む。
事業をある領域に集中する。
社員個々の才能を活かし切る。
そこには集中とともに、捨てる領域があり、そこに真空が生まれるのだと思います。
人も企業も、領域の選択と集中が必要な時代です。
「何をもって」「誰のお役に立つ」存在なのか?
ゆっくり考えてみるのもいいかもしれませんね。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
また明日。