経営者は、社員を誇りに思える心を育てるべし
社員がよく育つ会社の社長は、社員を誇りに思い自慢しています。
そして、またその通りに育っていく。
逆に、育たない会社の社長は社員のグチを言っています。
そして、またその通りにダメになっていく…
言葉は言霊と言いますが、どうやら「ある言葉を吐くと、それをもう一度言いたくなるような現実が出現する」…そんな法則があるようです。
社員がしっかりしているから誇りに思うのではなく、誇りに思うから育つ、それが正しいのだと考えています。
社長が思った通りの人材になっていく
思った通りに育つ現象をピグマリオン効果と言います。
こんな実験があります。
ある学校に新任の先生が赴任しました。
その先生にはあらかじめ、「クラスのA君とB君は天才児だ」と伝えました。
ところが実は、その2人は手に負えないほど勉強ができない子たち。
先生はそうとは知らず、天才児だと思い込み接するわけです。
問題行動があっても「天才児は常識の枠に収まらない」なんて思うわけ(笑)
すると、その子たちの成績が劇的に伸びたそうです。
例えば僕が尊敬する、岩手県一関市にある京屋染物店の蜂屋悠介社長がそうです。
蜂屋さんと話をすると、必ず社員さんの自慢話が始まります。
しかもズバ抜けています。
例えば、ある時、蜂屋社長の提案を社員さんが全否定した事があったそうです。
普通、腹が立ちますよね?
もしかしたら、その時は蜂屋さんも腹が立ったかもしれません。
しかし、僕に話す時は「ガンガン提案してくる」というニュアンスなのです。
その言葉が現実を出現させていると思います。
同社に行くと、本当に社員さんの提案で会社が良くなっているからです。
心の状態を客観視する習慣を身に付ける
僕は蜂屋さんとお付き合いをさせていただき、非常に感情との向き合い方が上手な方だと思っています。
怒りや不安などの感情に支配されない術を持っています。
決して、こうした感情が立ち上がらないわけではない。立ち上がった時の対処が上手なのだと思います。
人間の脳は感情が第一義、理屈は第二義と言われています。
感情を理性で正当化するわけです。
どうしても欲しいものができた時は、「自分へのご褒美だ」とか言って買ってしまうのです。
部下に対し怒りを感じると、怒りを正当化します。
「アイツは人の気持を大切にしない」とか。
理屈で理解してしまうともう感情を変えることは難しい。
それが次の現実を生み出すのだと思います。
感情との向き合い方が上手な人は、感情が立ち上がった時に、「あ、また立ち上がった」と客観視できるのだと思います。
客観視できると冷静になれる。
理屈での正当化を防ぐ確率が高まります。
ある言葉を吐くと、それをもう一度言いたくなるような現実が出現する…
社員を誇りに思えるような心を育てたいですね。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!
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