あなたの体験は、それを経験していない人のためにある

イジメで命を絶つ悲しいニュースを見る度に心が痛みます。
僕も2人の子どもがいるので、未成年の自殺は心が張り裂けそうになります。

僕は死のうと思ったことがないから、彼らの気持ちは分かりません。
だから、僕のまわりに死にたいと思っている人がいても、僕ではなんの役にも立たないかもしれません。

今日の記事は、一度、自分の命を絶とうと思った人の話です。
「自分の体験は、それを経験していない人のためにある」
そんな話です。

死を覚悟して、そこから始まった人生

その人は、名を大畑哲也さんと言います。
僕が主宰する塾の塾生ですが、職業はイラストレーターです。
描く命家、TOH(とう)と名乗っています。
簡単に言うと絵を書く仕事です。

大畑さんのブログはコチラ
http://ameblo.jp/ariga10kikaku/

塾の中で、絵を「誰のために描くか?」…つまり事業のターゲットを明確にするワークを行いました。
絵の才能って凄くて、色んな人のお役に立つんです。
例えば「子どものための絵画教室」「企業のマスコットキャラクター作成」「企業の看板デザイン」などなど。

でも、イラストレーターは世の中にたくさんいて、彼に相当な強みがないと難しいという話になりました。

そこを掘り下げたら、実は、彼には他人に言いたくない過去があったのです。
イジメ

難病

鬱が進行し失踪、木曽川に身を投げる寸前までいったところで家族に発見されて一命を取りとめました。

そこから彼の第二の人生が始まった。
自分の経験から、活きる力と勇気が沸き起こるコトバを絵とともに書き綴り、密かにためていきました。

彼は、塾で「どのターゲットが一番儲かるか?」ではなく、「自分の経験を最も必要とする人は誰か?」と考え、「人生に疲れ生きる力を失ってしまった人」に対象を絞りました。

で、思いついたのが書き綴った作品集の出版でした。
そして、それが発売されたんです。

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あおいぼく1枚絵本

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こんな風に書店などに置かれています

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地元紙の1面を飾りました

つらい経験も、人のお役に立つ資源になる

ここまではよくある話です。
僕が一番感銘を受けたのは、彼が本気で心を病んでいる人の事を思っていることでした。

よくある「本を出版しました!買ってください!」っていう類の活動じゃないんです。

生きる力を失った人は、書店やAmazonでこの本を買わないだろうと考えたのです。
同時に、自分で買うものじゃないと。

「大切な人から渡されるものだ」

そう考えたのです。
だから、カバーに「プレゼントブック」と明記してあるのです。

きっと、家族に発見されて自殺を思いとどまった、その経験をした彼だから分かる気持ちがあるのだと思います。
さて、考えましょうか。

僕には、僕にしかない経験があり、それを必要としている人のために動き出そう。

あなたには、あなたにしかない経験があり、それを必要としている人がいる。

つらい経験も、人のお役に立つ資源なのです。
ちょっとインフォメーション。
①大畑哲也さんの本が欲しい方はコチラからご注文できます!
http://www.ariga10kikaku.jp

②本人に会いたい人は、出版記念パーティにお越しください。どなたでもご参加いただけますよ!お申込み、お問い合わせはコチラにお電話ください!
カフェ タイズ ☎0265-98-0126(10:00〜18:00)
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!