指示ゼロ経営被害者の会について考えてみた

どうやら、世間には「指示ゼロ経営被害者の会」なるものがあるらしい。
それは、指示ゼロ経営を導入したら、どれだけ楽になるか?と期待したが、指示ゼロが進めば進むほど苦しくなった…そんな経験をした経営者で結成されているとか、いないとか(笑)

導入前はこんな想像をする方もいらっしゃるらしい。

□リーダーが「何もしなくても」上手くいく
□会社から問題がなくなる
□人間関係の問題もなくなる
□楽になる
□指示命令をしちゃいけない
□社員から尊敬される

これ以上、被害者の会のメンバーが増えるといけないので、今日の記事で指示ゼロ経営に対する誤解を解きたいと思います。

会社から問題がなくなる

問題は増えます。
なぜなら、社員さんが自ら考えるからです。問題意識が高まるので様々な課題が表面化します。
しかし、これは良いことなのです。
課題をクリアすれば会社が良くなるからです。
しかし、リーダーのこれまでの癖で、問題の責任は自分にあると考え、自らが率先して解決に動いてしまうとまずいです。
社員さんが「問題を提起すれば社長が何とかしてくれる」と依存してしまうからです。
リーダー1人の力で何とかなるほど時代は甘くはありません。
課題は集団の知恵で解決することが大切です。

人間関係の問題に関しても同様です。

楽になる

なりません。
集団を自分の支配下に置けなくなりますので、非常に不安にさいなまれます。
部下が非公式のミーティングを自発的に開きますが、リーダーが呼ばれないことが多いです。
「もしかしたら私の悪口を言っているかも」と不安になることもあるでしょう。

しかし、不安は相当に軽減させることはできます。
自分の気持に向き合う習慣を身につければ相当に楽になります。
しかし、不安がゼロになることはありません。

リーダーが「何もしなくても」上手くいく

僕の本をろくに読まずに「指示ゼロ経営なんて寝言だ」と言う方がいますが、よく読むと誤解であることが分かると思います。
しかし、何もしなくて会社が上手くいくなら死人でも経営ができます。
我が家にいる「ソックモンキー」や「和っぴーにゃんこ」でも社長が務まります。

「何もしない」と言うのは、課題に対し、率先するのは現場だという意味です。
リーダーが頑張りすぎると「どうせリーダーが何とかしてくれるだろう」と依存し、組織の力が低下します。
また、現場が三人寄れば文殊の知恵を素早く出すので、リーダーの能力を超えた知恵を発揮します。

「信頼して任せる、待つ」…指示ゼロ経営でのリーダーの役割ですが、これは口でいうほど楽ではありませんよ。
何もしていないようでいて、とても重要な任務なのです。

指示命令をしちゃいけない

指示ゼロ経営というネーミングに罪がありますが、指示命令をしないと指示ゼロ経営になるわけではありません。
本質は「指示命令をしない」というリーダー側にあるのではなく、「社員集団が自ら考え行動する」という、社員の側に存在するのです。

これができれば、いくらでも指示命令をしても大丈夫です。
社員が堂々と反論するか、「ハイ!」と返事だけしてスルーするからです。

社員から尊敬される

「社長すごいですね〜」と言われることはなくなります。
逆に、社員から「自分たちがいかに凄いか」の自慢話を聞くようになります。
以上。

いかがでしょうか?
指示ゼロ経営に対する誤解は解けましたでしょうか?

「そんな経営、絶対に嫌だ」と感じた方もおられると思います。
そういう方はトップダウンでも良いのです。

辛そうだけどやってみたい、そういう変わった方は是非、僕のセミナーに起こし下さい。
社員さんと一緒に参加されると、リーダーの辛さを「少しだけ」理解してくれるでしょう。

それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!

 


【現在受付中のセミナー】

■【残席2】年に1回のみ開催!実際に指示ゼロ経営になる瞬間を「見て」「学ぶ」特別セミナー!
30人の集団、4チームが変容する場面を見て自社にできることを考えるセミナーです。
4/24(水) 長野県辰野町開催

■指示ゼロ経営書籍 出版記念講演
全国各地で開催!「リーダーが『何もしない』とうまくいく」出版記念講演
3/2(土)諏訪市(終了)
3/30(土)岩手県一関市(終了)
4/13(土)大坂(キャンセル待ち)
4/20(土)東京(残席10)

■痛い失敗事例満載!指示ゼロ経営 出版記念 特別セッション
4/14(日)京都(残席5)

■ゲームで自律型組織を体験!指示ゼロ経営ベーシックセミナー
5/16(木)大阪開催
5/21(火)東京開催

■ゲームで体験!自発性と創造性が高まる賃金・賞与の決め方セミナー
6/14(金)大阪開催
6/19(水)東京開催

各セミナーの詳細は下のバナーをクリック!