偶然を味方につけ人生を切り拓いていく人は、何が違うのだろうか?
人生、計画通りに行ったという人は本当に稀だと思います。
ほとんどの人が偶然の出会いや別れ、出来事から人生が思わぬ方向へ進んできたと思います。
良い偶然もあれば悪い偶然もある。
でも、そこから人生が展開し、後で考えると、それらの出来事に感謝できるのだと思います。
そのためには「偶然を味方につける力」が必要です。
どうすればその力を得ることができるのか?…そんな壮大なテーマを語れるほど僕は成熟していませんが、僕が出会った人たちを通じ学んだことを今日の記事にしました。
人生は偶然の連続で成り立っている
先日、僕の母校(高校)からキャリア教育の依頼を受け、講演をさせていただきました。
高校1年生、約160人が対象でした。
1年生だから、まだ将来のことを考えている人は少ないと思います。高校生活をエンジョイ(古い)することで頭がいっぱいだと思います。
でも、今をエンジョイしているからこそ伝えたいことがあったのです。
これからの子どもたちが生きる時代、いや、子どもだけでなく私たち大人も生きる時代は、本当に何がどうなるか分からない時代です。
VUCAの時代ってやつです。
この時代では終身雇用が崩れます。というかすでに崩れています。
一昔前、世界中が日本型経営を参考にしましたが、終身雇用だけは真似をしませんでした。
日本が終身雇用をできたのは、過去60年のうち35年が好景気だったからです。
真似なんて無理だったのです。
それでも僕は終身雇用が良いと考えていますが、社会全体では短期雇用が主流になると思います。
計画通りに人生が進まない時代なのだと思います。
そんな時代を逞しく、豊かに生きるためには「偶然を味方につける力」がとても大切だと思います。
それは運が良い、ラッキーといった話ではなく、もっと現実的な実務だと考えるのです。
その実務を行う上で役立つ考え方が「Being−Doing−Hving」という知見です。
「どんな仕事をするか?(Doing) 」と「何を手にするか?(Having)」に意識を奪われがちですが、この2つの前に「自分は何者なのか?(Being)」が大切だと思います。
「自分は◯◯な人間」→「だから◯◯をする「「◯◯がしたい」→「その結果◯◯を得る」…そんな構造です。
本来の自分を生きる人は、仕事の行為自体から大きな満足が得られるから、すごく高質な仕事をします。
そして、偶然を味方につけることができると考えるのです。
Beingを持っている限り無限の可能性があり、チャンスは「偶然」の形で訪れる
例えば、度々ご紹介しましたが、以前に夢新聞ワークショップに小学5年生の駿くんという男のが、大人に混じって参加してくれました。
駿には発達障がいがあります。
ワークの冒頭に自己紹介の時間をつくったのですが、駿はそこで自分の発達障がいを参加者に開示しました。
僕だけでなく、そこにいた大人たちが、自分を受け入れている駿に感銘を受けました。
同時に、僕は駿がどんな夢新聞を書くのか楽しみでした。
書き終わり、みんなの前で夢新聞の発表をする時間が来ました。
駿は、堂々と宣言しました。
「長野県の教育長になった」
僕は、すかさず「何で教育長になりたいの?」と訊きました。するとこう答えました。
「僕には障がいがあることで、障がいを持つ人の気持が分かるんです。将来、障がいがある人も、ない人も一緒に学べる学校を創りたいんです」
いわゆるインクルーシブ教育の話を小学5年生がするのです。
それを聞いた大人たちは割れんばかりの拍手を送りました。スタンディングオベーションです。
駿は自分のBeingが活きる職業が教育長だと考えたのです。
しかし、もしかすると、駿は大人になるにつれ夢が変わるかもしれません。
変わっても良いと思います。駿のBeingが活きるDoingは他にもたくさんあるから。
駿がBeingを持っている限り、無限の可能性があり、チャンスは「偶然」の形で訪れる可能性が高いと考えるのです。
東京大学に「希望学」の研究チームがあります。
研究によると、多くの場合、希望、夢は失望に変わるそうです。夢の職業に計画通り就けた人はごく少数だと言います。
しかし、失望したとしても、希望の更新を続けることで人生が拓けていくと言います。
「なるべき自分になっていく」ということ。
実は、自分のBeingがよく分からないという人はすごく多いと思います。自分探しをしても見つかるものではないと思います。
行動がすることが大切だと考えています。Beingは頭で理解するものではなく、感じ取るものです。
行動して、シックリくる感覚を、シックリ来ない感覚を経験しないことには出会うことがない領域なのだと思います。
母校での講演は、最後には「行動しよう」という月並みなメッセージで終わったのですが、僕が心から伝えたい真理だったのです。
そして、それは僕自身に伝えていたのです。
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