部署で小じんまりと固まらずに、部署を超えたたくらみができる会社にしよう

企業には組織があります。
組織図で表すことができる、キッチリとした体系がありますよね?
それは、仕事の流れが効率化されるという利点とともに、環境変化に弱いという弱点があります。
「組織が邪魔をして新しいことができない」…そんな悩みを抱える人は多いと思います。
 
今は、変化が激しい時代。
だから、柔軟に組織の形が変わる、まるでアメーバのような体系が良いと考えています。

最初に組織はつくらない。アイデアに人が集う組織化が理想

キッチリとした組織で起こる弊害の典型に、製造部と営業部の対立があります。
今は良いスペックの製品を作っても売れるとは限らない時代です。
製造部は「良い製品を作ったのに売れないのは営業が悪い」と言う。
営業部は「オレたちがこんなに頑張っても売れないのは製品が悪いから」と言う。
よく聞く話ですよね?
これ、両者の言い分が正しいと思います。
それぞれが頑張っているもん。
売れない原因は「たくらみ」を一緒にやらないからだと思います。
 
合同たくらみを実際にやっている企業もあります。
商品を開発する段階で、色んな部署の人間が集い、「誰にとって、どんな良いことがある商品なのか?」を話し合い、それが実現できる商品を作る。
営業は「誰」が明確になっていると活動がしやすいでしょ?
 
「企画ごとに、その都度組織される」…そんな柔軟性が必要だと考えます。
 
そもそも組織は何かをやるために結成されるものです。
「アイデアがあって初めて組織ができる」それが順序だと考えます。
 
この構図だと、そのアイデアの実現に関心が高い人が自発的に集まることができます。
 
一方で、硬直化した組織には「最初に組織して、やることを決める」という特徴があります。
商工会でも、各種会議所でも、PTAでも、そして企業でも、そんな構図が見られます。
これだと関心が低いから自発的な集団にならないのです。
 
アイデアに人が集い勝手に組織化される…そんな柔軟性が求められると考えます。

自由にアイデアを出せる環境が必須

柔軟性の高い組織をつくるためには、常に社内にアイデアが溢れている状態が必要です。
でも、これがなかなかできていない。
振り返っていただきたいのですが、この1週間、社員さから新しいアイデアは出たでしょうか?多くの企業が「NO」だと思います。
 
それは社員さんが悪いわけではなく、そういう環境になっていないからです。
「アイデアを出しても聞いてくれない」
「バカにされそう、否定されそう」
「そもそも、アイデアが必要だと伝えていない」
そんな環境ではアイデアが出ない、というより出そうともしないと思います。
 
数年前に岐阜の未来工業さんにお邪魔した時に、社内のいたるところにこんな札が掲げてありました。
 
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さらに、いつでもアイデアを表明できるように「提案箱」が設置してありました。
どんな些細なものでもOKという優しさがあります。
 
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さらに出したアイデアがどうなったのか?成果もちゃんと張り出されいます。
 
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出たアイデアを実現させる、それ専用の少人数のチームが必要になります。
新たに組織ができるというわけ。
別に新しい社員を雇うわけではなく、今いる社員さんの中から選抜チームをつくる必要があります。
 
基本的な組織としては製造部も営業部も総務部もある。
でも、一方でその縛りを超えたチームが自然発生的に生まれる。
とても柔軟で変化に強い集団だと思います。
 
「アイデアが先、組織は後」…アメーバのように自然発生的する組織が理想だと思います。
 
それでは今日も素敵な1日を!