職場の空気こそがその会社の未来を決める 〜戦略以前に見直すこと〜
「笑う門には福来る」と言いますが、笑いがガンに効く事を実証するために「大阪国際がんセンター」が研究を開始しました。
大阪ってのが良いな〜(笑)
これが実証されれば、お笑い芸人は予防医学の関係者ってことになりますね。
ということはお客様に心地よさを提供する企業は、業種を超えた新しい業態になる可能性があるってこと。
心の豊かさの時代、もうモノのカテゴリーじゃ測れない職業が誕生すると思います。
そして、そういう企業が生活者から支持されると考えます。
心の豊かさで考えると業態が変わる可能性がある
先日「BMR研修」を行った兵庫県赤穂市の化粧品店「SUMIYA」もそうでした。
BMR研修とは、自社のビジョン達成までのプロセスを1部の新聞に書くワークショップです。
全員参加でがビジョンを描き、その達成のために社員がどんな活躍をして、どんな個人的な幸せを手にしたか?を克明に書きます。
SUMIYAさんの様子はこちらの記事で!
で、SUMIYAさん、完全に心の豊かさの時代に突入していました。
美の本質を探求したら、そこには心の安息、ワクワク感、生き方に行き着いたそうです。
確かに本当にキレイな女性って内面から美しさが出ていますもんね。
だから「心が癒され、元気になる化粧品店」というコンセプトが生まれたのだと思います。
これを聞いた時に思ったのです。
「これってカウンセラーと同じ役割だな」と。
同じことを化粧品店の資源を活用してやろうとしているのだと。
同時に、この会社だったらできる、そう思いました。
だって、スタッフがみんなキラキラと輝いているからです。
同じ場に居るだけで元気になれるパワースポットみたいなお店でした。
と言うことは、どんな企業でも同じ事ができるわけです。
新聞屋でも、パン屋でも家電屋でも、保険加害者でも、服屋でも…
行き着く先はみんな「予防医学」ってことになるかも(笑)、そう思いました。
ギラギラは人を遠ざける。キラキラは人を集める。
さて「笑う門には福来る」と言いますが、これは企業にも言えると思います。
スタッフがご機嫌で仕事をしている事が、企業繁栄の最もシンプルで効果的な要件なのだと思うんです。
松下幸之助さんが昔、嫌な客を帰す方法について「お客の前で従業員を叱ること」と言っていたのを本で読んだことがあります。(うろ覚えです。違っていたらごめんね)
これは嫌な客対策という意味ではなく、繁栄の法則を説いたのだと思います。
レストランなんかてきめんで、スタッフでなくてもクレーマーがいるだけで飯が不味くなるもんね。
よく「顧客満足よりも従業員満足」と言いますが、この事を言っているのだと思います。
社員がご機嫌で仕事をするためには何が必要で、何が妨げになるのでしょうか?
僕は、妨げになるものを排除するのが一番だと考えています。
目標に追われている人がご機嫌で働けるでしょうか?
上司の評価にビクビクしている、お客様に嫌がられる売り込みをさせられる、自由に発言できない雰囲気がある…
何かを加えるよりも、阻害要因を排除することが先決だと考えています。
以前に居酒屋のトイレにこんな貼り紙がありました。
「ギラギラしてると人は遠ざかる、キラキラしていると集まってくる」
これは真理だと思います。
企業には未来を見据えた戦略は必要だと思いますが、その前に「今」を観ることが大切だと思います。
「ギラギラしているか、キラキラしているか?」
そんな視点で職場を観たら気づきがあるかもしれませんよ。
モノではなく心のカテゴリーで業態が変わるかもしれません。
それでは今日も素敵な1日をお過ごし下さい!