相手が間違っている事を証明しても、まったく現状は改善せず誰も救われない
中堅社員向けに指示ゼロ経営セミナーを行うと、必ずと言っていいほど「今日の話を上司に聞かせたかった」という感想を言う人がいます。
「何しに来たん?」って感じですが、よほど酷い上司なのかもしれませんし、単に責任転嫁をしている可能性もあります。
まあ、その真偽は関係ありません。
どんなに責任転嫁の正当性が高くても、それでは現状は一向に改善しないからね。
今日は、巨大組織を動かしたすごい若者を紹介します。
文句言ってる場合じゃないよ〜!
5月に地元で指示ゼロ経営セミナーを行いました。
そのセミナーは小売業、サービス業の方を対象にしたもので、内容はマーケティングでした。
指示ゼロ経営の原則は「楽しいことは言われなくてもやる」ですからね、販売、セールスを楽しくするコツを学びました。
で、参加者の1人、名を柳 栄紀さんと言いますが、彼が成果を出してくれました。
嬉しいよね〜!
職業は、何と郵便局員です。同時に凄腕マジシャンでもある。
受けた報告のメッセージをそのまま紹介しますね。
配達ヶ所は上松町全戸の約2000件、実際は1990件前後です。で、注文数は36件
配達中に声をかけて注文を頂いたお客様も数に入っていますがほとんどが窓口に来局したり電話注文があったお客様になります(^-^)/
チラシはこれ。2%の反応率は見事ですし、どう見てもコストがかかっていない(笑)
郵便局員で僕のセミナーに参加した方は初めてですが、本当に実践したことが凄いと思います。でもね、最初に上司に相談したら「実施は難しい」と言われたそうです。
上司も巨大組織の一員だから無理もないと思います。(一応フォローね)
でも、柳さんは諦めずに局長にまで嘆願した。
ようやくOKが出ましたが、そこまで言い張って成果が出なかったらシャレになりません。
多少なりともビビったと思います。
でも、実際に大きな成果を出した。
それだけじゃない。
その実践を郵便局の地域ブロックで発表することになったのです。
まだ実践した直後だから、この後、まだまだ数字は伸びると思います。
第二弾、第三弾の仕掛けも可能です。
実際に食べたお客様の感想をたくさん集めて、それでチラシを作るとかね。
もしかしたら全国の郵便局で共有されるかもしれません。
カッコ良いよね。
5月のセミナーには地域密着型の企業が参加してくれましたが、チラシの書き方よりも日頃から地域と関わることが大切だという事をお伝えしました。
つまり今回の成果は、チラシではなく柳さんという「人」が出した成果です。
マジシャンとして地域の方に知られている。
その柳さんが「食べて美味しい」と語ったからこその成果です。
巨大組織のネームバリューじゃない。
チラシのテクニックじゃない。
個で勝負したってのがカッコいい。
さて、誰かの文句を言っている場合じゃない。
どんなに文句に正当性があっても現状は一向に改善しないからね。
自分にできることを自分の意思でやる。
そこから自分の未来が、組織の未来が拓けるのだと思います。
それでは今日もがんばりましょう!!
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