一枚岩ではなく多様性のある組織を目指そう
チームワークは非常に重要ですが、それを強要するするとかえって逆効果だと考えています。
強要するというのは「自分のことよりもチームの事を考えろ!」ってやつね。
「一枚岩」「一致団結」
これは昔の経営者が好きな言葉ですが、今は違うと考えています。
「自由に考え動く個人が1つの目的に向かい力を合わせる集団」
最も創造性が発揮される形態だと考えます。
新しい価値創造が求められる時代に一枚岩は向かない
会議などで「一枚岩」という言葉をよく聞きます。
言葉の意味を調べてみたら「国家や組織など、団体がしっかりとまとまっていることの例え」だそうです。
「盤石」も同じ意味ですが、これもよく会議で聞かれますよね?
こういう考え方の組織の特徴はハチマキをまいて「エイエイオー」が好き(笑)
僕は窮屈でイヤですわ。
とまあ、僕の好みはさて置き、一枚岩の組織には柔軟性がありません。
バリっと割れたら一巻の終わり、THE END。
修復は難しいです。
あと、トップダウンでしか運営できないのでトップの判断ミスが命取りになります。
団結を強要されると個人は思考停止を起こしますから、間違った方向に進んでも誰も気づかないことが多い。
しかし、この組織形態は成長期には適していました。
成長の波に乗って、一致団結してタスクを積み重ねて企業は成長してきた。
でも、今は、新しい価値創造が求められるから、もっと自由闊達な組織をつくった方が良いというわけです。
多様な考え・価値観を持った「個」が、アクティブに動く組織
新しい価値創造が求められる、というのは生活者がモノ的に満たされて「特段欲しいものがない」と思っているからです。
物欲が満たされたので、心を満たしたいと思っています。
心の豊かさは目に見えないもので、それを創造するのは相当なクリエイティブが必要ですよね?
それを実現するのが自由闊達な集団です。
指示ゼロ経営などの自律型組織です。
多様な考え・価値観を持った「個」が、アクティブに動く。
同時に1つの目的に向かい力を合わせる、しかも管理者の指揮下ではなく自分たちでそれをやってのける集団です。
ガッチリと固まっていないので、一見すると混沌としているように見えるんですがね(笑)
それを、フロー経営を提唱する天外伺朗さんは「秩序ある混沌」と呼んでいます。
経営者は時代に合った思考をしなければいけません。
一番怖いのは、昔から言われていることを考えずに鵜呑みにしてしまうことです。
人口が増え続け、経済が順調に成長を続けた期間は結構長かった。
その時に形成された価値観、手法の中には今の時代に通用しないものがあります。
「一枚岩」もその1つだと考えます。
新時代に合った価値観、思考、視点への変換が求められると思います。
しかし一枚岩は窮屈ですよね?(笑)
それでは今日も素敵な1日をお過ごしくださいね。