自分を探すのではなく、知る。天職は探すのではなく、生きる

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僕は夢新聞の活動でこれまでに4300人以上の子どもたちの夢を見てきたので、現代の子どもたちの夢には詳しいです。
男子に人気なのが「サッカー選手」「プロ野球選手」「ノーベル賞受賞者」「ゲームクリエイター」
女子は「アイドル」「ネイルアーティスト」「保育士」「パティシエ」「漫画家」

4300人中、政治家は1人だけだった…

そりゃ「1回戦で負けろ!」なんて騒ぎになるような人がいるからね…
あ、新聞屋はゼロだよ…(笑)

そして、たまに見るのが「ユーチューバー」です。

R-25の特集で「小学生の将来の夢に『YouTuber』ネットでは心配」という記事を見ました。
ネットでこんなコメントがあったそうです。

「将来の夢、YouTuberって…
まあ、否定はしないけど競争率エグいし、失敗したらフリーターやらニートやらになる可能性大だからその夢持つのは小学生までにしといた方がいいと思うよ。」

結構、現実的な考え方の人が多いんだね。

確かに、今の日本は一度失敗すると、その後復活するのは難しい現状にあります。

「履歴書が汚れる」という表現があります。
「汚れる」というのは、職を転々と変えて履歴にこれまで勤めた会社が羅列されている状態です。何をやっても続かないという印象を与えてしまうんですね。

それに対し「挑戦をして失敗した経歴」に関しては、それを評価する企業が増えているという話を採用コンサルタントの方に聞いたことがあります。

僕だったら「その経験」を自社に入れたいと思うもん。
「その経験」とは、やってきた事とともに挫折した経験を言います。
なぜならば、挫折経験を持っている人の方が自分の強みを理解していることが多いから。

挫折により、自分のやりたいこと、強みが明確になる、そんな事を研究する学術分野があります。
東京大学の研究チームによる「希望学」です。

研究によると、希望の多くは失望に変わるそうです。
でも、希望を持っていた人の方が、自分に向き合う機会がある…自分にはどんな才能があるか? 個性は? 強みは?…そういったものを知っているだけ、希望ではない職業についても、自分らしく働けると言います。

「希望を手にするのではなく、見つける」

挫折をした時ほど、自分を見つめる絶好の機会はないですからね。
行動をしなかった人、簡単に諦めた人の失敗は挫折じゃない。
最後まで諦めなかった人しか挫折は経験できない。
辛いけどね…

僕は、天職は探しても見つからないと考えています。
そういう職業があるのではなく、どんな職業の中にも自分が活きる領域があるのだと考えています。

「天職はここにある」

その意味でも自分を知ることは大切だと思います。
自分を探すのではなく、知る。
それは、考えて見つかるものではなく、発見するには行動の継続しかないと思います。
今置かれている環境で出来ることをすることだと。

夢は適った、叶わなかった、なんて単純なものではないと思います。
挫折の先に拓ける人生がある。
それは、職業を超えた「自分だからやるべき事」…本当の天職だと考えています。

それではまた明日!