社員同士が学び合う仕組みを創ると組織の成長は加速する
「組織力が底上げされる」
そんな表現をしますが、それは本当に起こることだと実感しています。
組織にはデキる人も、そうでない人もいます。
デキる人だけを集めても、その中からデキない人が出ちゃう。
逆にデキない人を集めると、その中からデキる人が出る。
集団って不思議ですよね。
底上げされるというのは、相変わらずデキる人とそうでない人がいるのですが、全体のレベルが上がることを言います。
そうなるためには、社員同士が学び合い、刺激し合う関係になることだと考えています。
そして、それが起きるには、チームが1つの目的に向かうという構図が必要だと。
みんなの知恵は常識の壁を破壊する
底上げの例はスポーツの世界ではよく起こります。
例えば、陸上の100メートル走。
昔、誰か偉い学者が「人間が100メートル走で10秒を切ることは不可能」と言いました。
偉い人の言葉は重みがありますから、みんなそれを「基準」にしてしまいます。
すると、本当にそうなる。
しかし、アメリカの「ジム・ハインズ」という選手が1968年に9秒95という記録を出した瞬間に、みんなの観念が崩れ、その後、10秒切りが続出しました。
「日本人は大リーグでは活躍できない」
そんな都市伝説もありましたが、今では多くの選手が渡米し活躍しています。
「デキないと思ったらデキない」
「デキると思えたらデキる」
これは成功哲学の定説ですが、それを促すのがチームの力です。
チームの中でデキる人がいると、まわりの人も「デキるが常識」となり、続々と後続者が誕生するというわけです。
学び合い人材育成のスタンダードになる
ということは、社員の素晴らしい実践を共有して、みんなが見れる環境づくりが大切になります。
例えば、僕は、セミナーを行うと必ずFace bookのグループページに招待します。
先日も、参加者が実践をUPしてくれましたが、それを見た人はどんなことを思うでしょうか?
「自分でもやってみよう」
「これなら自分にも出来る」
「これは凄い」
「パクっちゃおう(笑)」
様々なことを感じると思いますが、僕の狙いの1つは、誰かの実践をみんなの常識にすることです。
社内でも同じで、僕は社内報で社員の実践を毎月紹介しています。
意外と、社員は仲間の実践を知らないものです。
それを知る効果は想像以上に大きいと思います。
社員が行動を起こせない原因は、やり方を知らないか、腰が重いことが多いと思います。
その両方を解決するには実践の共有が一番有効だと考えます。
社内の誰かが常識を変え、それがスタンダードになる。
時間の経過とともに成長が加速する組織になると考えます。
教えるのではなく間に合う。
これからの人材育成のスタンダードになる、そう考えています。
それでは素敵な1週間をお過ごしください!