今取り組んでいる課題が解決すれば、本当に全体がよくなるか疑う
最近、社員教育の依頼・相談を受ける機会が増えました。
その背景には「もっと自発的に行動して欲しい」という切実な願いがあります。
でも、その期待に僕は応えられないことがあります。
なぜならば、僕にはどうすることもできないからです。
僕は直属の上司じゃないから、多分、受講しても3日もすれば元に戻ると思う(笑)
社員に自発性が足りないのは社員のせいじゃなく、商売に活気がないから…今のビジネスモデルが陳腐化していることが多いからです。
何が本質的な課題なのか?
そこに目を向けることが大切だと考えます。
現場の社員が自発的になれば問題が解決するか?
課題の本質がどこにあるのか?
よく、僕が例に出すのがディスコです。
とあるディスコの経営者がこんなことを言っていました。繁盛するためには、女性客がたくさんいることだ。豪勢なお酒や料理なんてディスコに期待していない。音質なんて関係ない。社交の場だからとにかく賑わっていることが大事。
なるほどな〜と思いました。
現場の社員が自発的になれば問題が解決するのか?
そういう事だと思います。
本質課題が解決すると、その他の課題も同時にスッキリする
社長は様々な課題を抱えています。
財務の問題、商品開発、マーケティング、マネジメント、人材育成…
それぞれ個別の課題に着手したくなるのですが、それではエネルギーが分散してどれも中途半端になってしまいますよね。
そういう時は、本質的な課題を見つけ、それに集中することだと考えます。
例えば、商品自体が陳腐化している業界の場合があります。
商品には寿命がありますし、時代の変化で「なくても良いもの」になっている事があります。
どんなに頑張っても限界がありますよね?
お客様との関係性があっても、お客様は買えない。
「違う商品を提案してくれたらいいのに」…そう思っているかも知れません。
この状態で人材育成をしても効果は限られます。
自社が持っている機能やノウハウを再編集して、お客様に喜んでいただける価値を創りださなきゃいけない。
売れないものを頑張って売るよりも、そっちの方が社員は自発的になります。
「今、取り組んでいる課題が解決すれば、本当に全体がよくなるか?」
道理で考えれることだと思います。
本質課題が解決すると、その他の課題も同時にスッキリする。
対処療法では限界にきている時代なのかもしれませんね。
それでは今日も素敵な1日を!
また明日。