早い・安い・効果的…ポジティブデビアンスという組織開発法

人材育成の仕組みに「小グループでの学び合い」(アクティブ・ラーニング)を取り入れると、人と組織は加速度的に成長します。
アクティブ・ラーニングは、学習効果を高めることがわかっています。

講義を受けた時の習熟度は5%
読書した場合は…10%
視聴覚は…20%
実演を見る…30%
…………………………
対話する…50%
実際に体験する…75%
他者に教える…90%

小グループでの学び合いでは下3つを主体に行われるので効果が高いというわけです。

上司や先輩がマンツーマンで指導する方法には限界があります。
まず、指導者も自分の仕事を持っているプレイングマネージャーであることが多く、指導に十分な時間が割けません。

他にも物理的な制約があります。例えば、部下が5人いて、それぞれの部下をマンツーマンで指導する場合、「学びの機会」は5つしかありません。
それが、メンバー間で学びあった場合、n(n-1)=20になります。

学びの機会が増えると「いい先生」に出会う確率も高まります。
いい先生とは上司や先輩であるとは限りません。
いい先生の条件とは…

1、人間的な相性が良い。
2、教わる側よりも少し先を行っている
3、自分にもできなかった経験があり、教わる側の気持ちが分かる。
4、聞きたい時にすぐに聞ける。

この条件を満たすのは、上司や先輩以外の人ではないでしょうか。

学び方としては、「ポジティブデビアンス」という方法が有効です。
何やら聞き慣れない言葉ですが、「デビアンス」とは逸脱のことですので、良い方向に逸脱した事例から学ぶということになります。

例えば…
ベトナムの貧困地帯の村で深刻な栄養失調が発生していました。専門家が派遣され、対策が練られました。水道の整備や土壌の改善などが検討されましたが、そんな中、1人の専門家が「ある現象」に着目します。
それは、その村にあって、なぜか栄養状態が良い家族がいるという事実…ポジティブデビアンスです。
調べてみたら、食事を少量に分けて複数回摂っていたり、サツマイモの青菜をご飯にまぜていたりと、その地域ではレアな方法をとっていたことがわかりました。 この方法を水平展開したところ、2 年後にはすべての村で65~85%の栄養失調が解消したそうです。

この手法は、はやい・やすい・うまい(上手い)の三拍子揃っていますね。

平凡とは、大多数がやっていることで、得られる成果も平凡です。社内にいる少数派の逸脱した方法論を表舞台に上げて、試してみる価値は大きいと思います。

あなたの会社にもポジティブデビアンスはあると思います。
同時に、人は「他者に教えたい」「役に立ちたい」生き物です。きっと、学び合いはスムーズに導入できると思います。

また、ポジティブデビアンスがネット上に数多く挙げられるようになったら、社会全体の学び合いが活性化し、社会が大きく変わる可能性があると思います。
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