採用は企業繁栄の「1丁目1番地」という認識を持つ。

採用は企業繁栄の1丁目1番地です。
最近、この話を若い人にしたら「1丁目1番地」が通じないんですね。ネットで調べたら「鉛筆なめなめ」に次ぐオジサン用語だとか。
まあ、そんな話はさておき、採用は、何事にも優先して取り組むべき課題だと考えています。

採用に力を入れると、次のような問題が解決します。

・入社したら人が変わったように働かなくなる。
・お金にならないことをやりたがらない。
・指示命令をしないと動かない。
・人間関係の歪み。

ざっと挙げましたが、これらの解決を通じ、様々な問題が解決するでしょう。

❚ 採用の基本は「取り引き」ではなく「共感」

採用が取り引きの原理「だけ」で行われていると、入社してから様々なトラブルが起こります。
「だけ」と強調したのは、ビジネスは基本提起に取り引きで成り立つからです。しかし、取り引きだけで埋め尽くされた組織はいつか破綻します。

取り引きは「ギブ・アンド・テイク」…互いに差し出すものがあり、互いが納得すれば成立します。
雇用では「会社側はこれだけの賃金を支払う。で、あなたは何をしてくれるの?」という関係です。
これは、「あなたに差し出すものがなければ、去ってもらっても良いし、他の人でも良いんです」というメタメッセージを含みます。

婚活で言えば、年収などの条件だけで相手を決めるようなもので、そんな関係はいつか破綻します。なぜならば、人は、何かしらの事情で差し出したくても差し出せない時があるからです。
そんな時こそ支え合うのが夫婦というものではないでしょうか?
雇用関係もそれと同じです。

ところが求人広告に「取り引き情報」しか書いていない企業が多いのが現状です。

当社が求人を改善する前に使っていた広告がこれです。
(恥ずかしいのでモザイクをかけました。クリックすると外れます)

改善後は当社が目指すビジョンや働き方を訴求し、共感者を集めるようにしました。

これで問題の半分は解決です。

❚ 残る半分は採用試験と面接で解決する。

残る半分は、採用試験と面接で相性を見極めることで解決します。
共感型の求人広告を出すと、共感者だけでなく単なる憧れているだけの人も集まります。共感者は、会社が目指すビジョン実現に主体的に関わってくれますが、憧れの人は「会社が導いてくれる」と依存します。

また、共感者は損得勘定を超えて自分が信じるものを実現しようとします。ここが取り引きの原理で動く人との違いです。
先日、企業の想いやビジョンに共感して入社したという20代の方と話をする機会がありましたが、その方は「推し活です」と語りました。
ちなみに、ご多分に漏れず「1丁目1番地」は通じなかったですが…

勿論、賃金が要らないというわけではありませんが、推し活は、それ自体にやる価値があります。それをせずにはいられないという「ギブ」が主体なのです。

共感者かどうかを見極めるのが採用試験と面接です。
試験と面接では、次の3つの「つながり」を確認します。

1、志望動機
2、価値観
2、価値観が醸成された出来事

志望動機があるということは、自社の想いやビジョンに共感したということです。
共感は価値観が合うから生まれます。
価値観は、何もないところに降ってくるものではありません。必ず、それが醸成された過去の出来事があります。

123が繋がっている人を採用すれば、まず間違いないでしょう。

長くなりましたがまとめますね。

▢採用の基本は「取り引き」ではなく「共感」
▢求人広告には、条件よりも自社の想いやビジョンを主に書く。
▢採用試験で「志望動機」「価値観」「価値観が醸成された出来事」のつながりを見る。

最後にもう一度、「採用は、企業繁栄の1丁目1番地」と強調しておきましょう(笑)
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