「できるかな?」じゃねぇよ。やるんだよ。
僕の友人が、突然こんな画像を送ってきました。
平成以降に生まれた方はご存知ないかもしれませんが、NHKの子ども向け番組「できるかな」に出演していた「のっぽさん」です。
勿論、文字は誰かが後で付け加えたものです。
友人がこの画像を送った意図は、部下に対し「つべこべ言わずにやれ!」というブラックなものですが、僕は、別の意味で「やるんだよ」という言葉は真理だと思いました。
僕の解釈は「決断を正解に変える」というものです。
「できるかな?」の意味には、「自分にできるかな?」と「こんなことが可能なのか?」の2種類があります。
友人は、前者と解釈しているので「やれ!」と言いたいのです。
対し、僕は後者で解釈しています。
私たちは、教育の過程で、正解が決められている課題ばかり解いてきたせいで、前例のない課題に対し過剰に抵抗感を感じる傾向があります。
だから、何かを着想した時に「できるかな?」(こんなことが可能なのか?)と感じてしまうのだと考えます。
僕も例外に漏れず、そのように考えてきましたが、それを打ち砕いてくれたのがメンターです。
メンターと飲んでいる時に、おもむろに紙ナプキンを取り出し何やら書き、僕に言いました。
「お前、成功というものを左で考えていないか?」
つまり、今やっている取り組みには正解があると思っている。だから、自分が正解のルートに乗っているかどうかが気になるということです。
メンターは「右側で考えろ」…つまり、試行錯誤を重ねながら未来を切り拓けと教えたのです。
これを、僕は「自分の決断を正解にする」と解釈したのです。
この話を社員たちにしたら、ある社員が、ジム・コリンズの「ビジョナリーカンパニー」を持ってきて「同じ話が出ている」と言いました。
ジム・コリンズによると、ビジョナリーカンパニーには「たくさん試して上手くいく方法を残す」という特徴があると言います。
たくさん試すと言っても、闇雲に手を出すのではなく、方向性とビジョンに向けて試行錯誤するということです。
この考え方は、成熟社会を生きる私たちに必須の思考だと思います。
今、社会には正解が溢れかえっています。電器店に行けば、正解にたどり着いた優秀な製品が並んでいますね。
しかし、それらはメーカ名を隠せば区別がつかない個性のないものばかりです。
一通りの正解が出ると、生活者は逸脱したものを求めるようになります。
そんなプロダクトは、往々にして、着想時に、多くの人に「こんなことが可能なのか?」「大丈夫なのか?」と怪訝に思われるものです。
そんな時に、常に「他に正解があるかも?」と考えながら仕事をすると、意識が散漫になり、試行錯誤はできません。
こんな理由から、僕は「できるかな?じゃねぇよ。やるんだよ」を、決断を正解に変える強い意志と解釈したのです。
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