社員の自発性が育つ、上手な任せ方の手順
僕は、セールスの中で最も簡単なのは「売った後に売る」…アップセリングだと考えています。
マクドナルドで言えば「ポテトはいかがですか〜?」ってやつね。
お客様は心もお財布も開いているから、成功しやすいのです。
例えば、ウチの近所の温泉は脱衣場を出たところにこれが貼ってある。
かゆいところに手が届く提案はお客様にも喜ばれるしね。
僕は、こういう難易度が低いことから社員さんに任せるのがいいと考えています。
今日は、自ら考え行動する社員が育つには適度な難易度のことに挑戦することが大切だという記事を書きます。
適度な難易度の目標が社員を育てる
「フロー」という言葉をご存知ですか?
スポーツをやっている方なら経験があると思いますが、時間感覚が消えディープに集中した絶好調の状態を言います。
その場を掌握したような感覚になる。
経験、ありますよね?
フロー研究の第一人者に「ミハイ・チクセントミハイ」という学者がいます。
彼の研究から、フローに入るための要件が分かってきたのですが、その1つが「ちょっと背伸びをすれば達成できる、適度な難易度のことに挑戦する」というのがあります。
目標があまりにも高いと、最初から諦めモードになっちゃうからね。
成功の予感が感じられることに取り組むことが大切だというわけ。
僕は、販売員だったらアップセリングがいいと思うし、それ以外の業務に就く社員には、今やっている仕事の延長でお客様や仲間に喜ばれることがいいと考えています。
今やっている業務の延長で、新しい仕事を開発してもらう
例えば、弊社の配達員に、元消防団長の方がいます。
名前を長田さんと言います。
長田さんは、毎日新聞配達をしながら地域の見守りをしています。
独居老人宅で前日の新聞が抜かれていなかったら、家の中で倒れているかもしれないじゃないですか?
そういう時は、地域の民生委員さんに連絡してすぐに安否確認をします。
他にも、台風の後に木が倒れていたり増水した場合も、消防に連絡を入れています。
この活動は僕が指示を出したものではなく、長田さんが自ら考えたのです。
元消防団長ならではの発想ですよね?
こうした難易度の低いこと…今やっている業務の延長線上で出来て、お客様に喜ばれることは挑戦しやすいので自発性を育てるトレーニングになります。
自発性の発揮に最も大切なことは「自己決定」…自分で決めることです。
ウチの社員には自発性が足りん、と嘆く社長がいますが、その多くが社員さんが指示・命令で「やらされ」になっていることが多い。
何をやるか、自ら決めることで自発性は育ちますから、お客様が喜ぶこと、そして難易度が低いことから挑戦してもらうことが大切だと考えます。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。