個人のキャラを際立たせ組織のブルーオーシャン化を推進する
職場で夢を語り合うことはありますでしょうか?
目標の話は日々すると思いますが、夢を語り合う機会はあまりないのでないでしょうか。夢を語り合うなんて青臭いことは恥ずかしいと感じる人も多いと思います。
しかし、夢を語り合うことはとても大切だと考えています。
その理由は、目標と違い、夢は、現実から飛躍することができるため、封印した「本当にやりたいこと」が引き出される可能性があるからです。
それと、今の仕事を組み合わせると、他人が真似できない独自のポジションを見つけられる可能性があります。
先日、金沢大学で行った夢新聞ワークショップで、その片鱗を見ました。
夢新聞とは、自分の夢が実現し、将来、その活躍が新聞に載ったと仮定して、記事を手作りするワークショップです。未来の日付を入れ、ビジョンを絵と完了形の文章で表現します。
この日は、同じラボに所属する6人の教授でチームの夢新聞を作りました。
ワークでは、最初に、1人1人の夢をチームで共有します。その意図は、指示ゼロ経営の基礎概念である「望みの統合」を行うためです。
望みの統合とは、組織の夢と個人の夢、双方が叶う、統合されたビジョンデザインのことです。
簡単なところでは、会社の業績が良くなり自分の給料も上がるというのもそうですし、もう少し高度になると、個人の自己実現と会社の繁栄の両立というものもあります。
同ラボでは、個人の夢に「漫画家になる」という夢を描いた教授がいました。お聞きすると、子どもの頃の夢だったそうです。
仲間にとって初耳だったようで、普段、一緒に仕事をしていても、意外と知らない一面があることに驚いていました。
チームが描いた夢は「空気中の窒素を活かした農業手法の開発」という、良い意味で荒唐無稽なものでした。
夢新聞に差し込む絵はすべて、その教授が書きましたが、その姿は、まさに「夢中」で、教授の周りだけ違う時間が流れているようでした。
世の中に、博士号を持つ大学教授は数多くいますが、イラストが描けるとなると、相当に限られると思います。
実は、この事は、日本でもベストセラーになった「ブルー・オーシャン戦略」の中でも述べられています。
ブルー・オーシャン戦略とは、独自の価値を生み出し、競合のないビジネスを展開していく戦略を指します。
それは、「今あるもの同士の組み合わせ」で作ることができると言います。
同著では、シルク・ドゥ・ソレイユを例に上げ、組み合わせの妙を説いています。シルク・ドゥ・ソレイユは、ジャンルはサーカスになりますが、音楽性や芸術性という従来のサーカスにはなかった要素を取り入れ、独自の世界観をつくり上げています。
ブルーオーシャンを生きる個人が組織にいることで、組織のブルーオーシャン化も進む可能性もあります。
秋元康さんが手掛ける「坂道系」のグループでは、個人に対しブルーオーシャン戦略を取るように指導するという話を、長濱ねるさんがラジオ番組で話していましたが、それがグループの個性を醸し出すのだと思います。
同著によると、ブルーオーシャンをつくる組み合わせるものは一流でなくても良いと言います。
1万人に1人でなくて良いのです。100人に1人の領域同士を組み合わせれば、稀有な存在になれるということです。
ちなみに僕の組み合わせは「講師業」×「DJ」ですが、多分、国内有数のBGMが良い講師だと思います 笑
大して役に立たないと思われるかもしれませんが、これはこれで僕の個性の表明になっています。芸術的な感性を大切にする経営者からの仕事の依頼が多い理由はここにあるのでは?と思っています。
組み合わせの素材の見つけ方の1つとして、実現のことを考えない「夢」を描くという方法が有効です。
あなたも職場で夢を語り合ってみてはいかがでしょうか。単純に楽しいですし、人間関係が良くなると思います。
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