優秀な社員を求める社長が組織づくりで失敗する理由
おはようございます。
昨日は釧路市で指示ゼロ経営のセミナーを行いました。
参加された40名の方、本当にありがとうございます!
すごく楽しかったです。
優秀な社員を求めると、デキない社員が生まれる
社長なら誰だって優秀な社員を求めますが、それが組織づくりの弊害になると考えています。
なぜなら、誰かを優秀と評価するには、デキの悪い社員が必要だから。
心の中で無意識に行われる相対的な評価…比較で成り立つものだからです。
なので、優秀な社員を求めれば求めるほど、デキの悪い社員が生まれてしまうということ。
そして、社長が「こいつはデキないヤツ」と考えるだけで、本当にデキないヤツになってしまうのです。
心理学で言う「ピグマリオン効果」です。
例えば、新任の教師に、クラスで一番出来の悪い子どものことを「彼は学校一優秀だ」と嘘の情報を伝えると、その子が本当に優秀になってしまうというのです。
凄いですよね。
てか、怖いですよね?
だから、優秀な社員を求めないことが組織づくりの秘訣です。
子育てだってそうじゃないですか。
兄弟と比較された子って、可哀想だけど劣等感を持ってしまいます。
それと同じです。
組織を1つの生命体として見ること
僕は、組織を1つの生命体のように捉える視点が社長には必要だと考えています。
人体で例えると分かりやすいのですが、人体の器官の中で一番優秀なものなんてないですよね?
脳が優秀だなんてことはない。
どれか1つでも欠けたら生きていけない。
お互いが関連しあって生命が維持されていくのです。
全部が優秀ってことは、優秀なものなんてないということです。
しかも、心臓を動かそうとしなくてもちゃんと動くし、一連の生命活動だって意識しなくても勝手に行われます。
60兆もの細胞が見事に調和しています。
組織にもそういうチカラがあると、僕は実感しています。
目的に向かい、自律的に自己を制御する力です。
社員1人1人が、自らの意思で、自分がすべきことを決定し、力を合わせることができる。
そこには多数で複雑な役割があり、誰かが画一的に評価することはできません。
コツは、組織を1つの生命体として見ることです。
それでは今日も素敵な1日にしてくださいね。
また明日!