「終わり良ければ全て良し」を活用し、組織を活性化する方法

朝起きた時に、「今日も仕事か…」と意気消沈するか、「今日も仕事だー!」と意気揚々とするか?
仕事を愉しめているかどうかを測るリトマス試験紙みたいなものだと思います。

愉しみでワクワクできていれば、気分が良いし、仕事のパフォーマンスも上がります。
しかし、実際には愉しいことばかりではありません。
愉しいことと辛いことのバランスは、人によって、あるいは職種や状況によって変わりますが、辛いことが多い場合でも、仕事が愉しみになる方法があります。

仕事の事例ではありませんが、僕の体験で説明しますね。
僕は、筋トレを日課にしています。経験者は分かると思いますが、スクワットってすごく辛い種目です。筋トレの時間中、100%辛いのです。

辛い記憶が脳に積み重なると、スクワットの日には「今日は気が重いな…」と意気消沈してしまいます。

それが、今では意気揚々としています。
その理由は、「終わり良ければ全て良し」の効果を活用したからです。人の満足度は「終わった時」の印象の影響を受けることが行動経済の「ピークエンド効果」で分かっています。

だから、映画でもコンサートでも、クライマックスを作るわけです。

僕は、スクワットの後、風呂を沸かしバスソルトを入れ、ゆっくりと浸かるようにしています。
その時間も含め、スクワットのルーティンとしています。
スクワットの大変さが、風呂の気持ちよさを引き立てます。
この習慣を重ねた結果、いつしかスクワットが愉しみな行事になったというわけです。

僕の友人に、会議の最後に、メンバー1人1人に感謝の言葉を述べる社長がいます。「◯◯君、今日も積極的に発言してくれてありがとう!」「◯◯さんは、書紀で頑張ってくれて助かりました」と。
これにより、会議の満足度が高まると言います。会議が愉しいイベントになれば、良いアイデアが生まれるでしょう。

僕は、新聞店の経営でも、この効果を体感しました。新聞店にとって、一年で最も大変なのは元旦です。
新聞もチラシも分厚く、いつもよりも数倍の時間がかかります。加え、大晦日は家族でゆっくりするので、余計に元旦の出社は辛くなります。

それなのに、当社のスタッフは愉しみでしょうがなく、出社時間の1時間も前に来てしまうのです。
その理由は、配達先のお客様のポストに、感謝のメッセージが貼られているからです。

さらに、配達が終わると、うどんを振る舞うようにしています。

お客様からいただいたメッセージを眺めながら食べるうどんは本当に格別です。

元旦の業務は、感謝のメッセージとうどん以外は大変なことばかりということです。
重いし寒いし時間はかかるし道路は滑るしと、大変なことが8割以上を占めるのです。
それでも「終わり良ければ全て良し」になるのです。

工夫次第で、色んな取り組みができると思います。
すでに実践していることや、アイデアがあれば教えてください!

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。


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