つまらない経営計画書を、映画のように心が踊るものに変える方法

ディズニーランドのエリアの中で、最も運営が難しいのはトゥモローランドという話を聞いたことがあります。
その理由は、人は未来をイメージするのが苦手だからだと言います。それよりも過去のこと…ノスタルジーの方が人気があるということです。

そう考えると、企業の未来を描く「経営計画書」の難しさが分かります。
僕は、数多くの経営計画書を見てきましたが、ワクワク心が踊る計画書には滅多に出会えません。
確かに、未来のことは「書かれて」いますが「描かれて」はいないのです。つまり、論理的な情報は載っているが、未来のイメージが描かれていないことが多いのです。

イメージが不鮮明なまま、数値の「段取りと作業」の話ばかりが書かれているのです。
意味は分かっても、肝心のモチベーションに火がつかないのです。

ビジョンとは、文字通り、目を閉じれば未来が動画のように再生されるものです。
そこには動きがあるはずです。
動いているものは何でしょうか?
間違いなく人のはずです。

経営計画書には、人のことを描くことが欠かせないと考えるのです。

そこには最低でも、3人を描く必要があります。

1、顧客
2、社員
3、社員の大切な人

1と2は経営計画書に、3は個人の計画書に盛り込めば良いと思います。

社員の家族の未来を描く効果は絶大です。
よく、結婚して子どもができたら、急に仕事に身が入るようになったという話を聞きますよね。
守るものができたことで、仕事が自分事になるからです。

この事を理解するのに、分かりやすい話があるので紹介します。

今、床に30cm幅、長さ30mの板が置いてあったとします。板の上を歩けますか?もちろんできますよね?これが、高さ100mのビルとビルの間にかかっていたらどうでしょうか?やりますか?やらないですよね?では、もし渡ることができたら1000万円もらえるとします。やりますか?おそらくほとんどの人はやらないでしょう。では、もし向こうのビルに自分の子どもが凶悪犯罪者に羽交い締めにされナイフを突きつけられていたら、どうしますか?

本当に大切なもののためには、人は本気で立ち上がるのです。

記事の最後に、ある企業で実際に社員さんが描いた個人ビジョンを紹介します。
「その日」のことを第三者が描いたかのように表現しています。

2024年◯月◯日の昼過ぎ。当社の成功をあるテレビ局が取材に来ることになっています。彼は昼間の仕事を特別に早く切り上げ取材を受ける気満々でやってきました。いつもはジャージしか着ないのに、なぜかその日はオシャレなスーツを着ている。取材用にポール・スミスで新調したらしい。仲間にからかわれながらも、彼は誇り高き目をしていました。それもそのはず。当社の成功の立役者だからだ。最初に女性インタビュアーが社長にこれまでの取り組みを事細かに訪ねた。どんな想いで、どんな発想で、どんなことをやってきたのか?
次に、スタッフにカメラが向く。彼は語った。自分の仕事への想いを、お客様のお役に立つことの喜びを。
取材の放映は当日の6時40分ころのニュースで流されると告げられた。
家族で食事をとっている時間だ。彼は家族に予告せずにさり気なくチャンネルを合わせた。
最初に気づいたのは小学3年生の息子だった。
「あれ、父ちゃんじゃん!!!!」
彼は息子に語りました。自分の仕事のこと、どれだけ誇りを持って仕事をしているか、大変なこともあったこと…
そして、それを乗り越えられたのは「家族がいるからだ」と。
ずっと伝えたかったことを、初めて息子に伝えられたのです。

こんなにドラマチックでなくても良いと思いますが、社員さんの大切な人が登場する未来を描くことで、計画書に生命力が吹き込まれるのです。


⇒人の物語で、生きた未来を描こう!「未来創造大会」開催します。

2月3日(土)節分に、人数限定で未来を描きませんか?
心が躍るビジョンのつくり方が分かると思います。
↓詳細は下のバナーから!