チームワークは、200時間の上質な対話でつくられる
チームワークは、メンバーの相互作用で形成されるものだから、リーダー1人が頑張っても良くなるものではありません。
そもそも、人類は、幾多の試練をチームワークで解決してのだから、チームワークは得意分野のはずです。
にも関わらず、上手く機能していないなら、何か、根本がおかしくなっているのだと思います。
チームワークは次の3つの要件が揃うと勝手に形成されます。
1、メンバーのことが好き。
2、実現したい事、解決せねばならない事がある。
3、それは、みんなの力を合わせないできない。
まずはメンバー間の人間関係です。
本音で話しても分断しない、親友のような関係性ができると強いです。
そんな関係性ができる秘訣は、文字通り、初対面から親友になるまでのプロセスにあります。
カンザス大学のジェフリー・ホール教授の研究によると、親友になるまでには200時間を要するそうです。
ただし、中身の濃い対話が必要だということです。
□互いの過去を知っている
□過去の体験、経験から紡がれた価値観を知っている
□夢を知っている
「過去ー現在ー未来」を共有すると、あたかもその時間を一緒に過ごした感覚になります。
そんな大好きな仲間と一緒に、実現したい、あるいは乗り越えなければいけない課題、しかも、みんなで力を合わせないと達成できない課題を持った時にチームワークは自然と形成されるというわけです。
チームワークとは、役割分担の結晶です。
指示ゼロ経営では、PM理論をベースに、チームワーク形成に必要な14の役割を定め、名刺サイズのカードにしています。
オレンジのカードは、P…パフォーマンスを司る役割です。
ブルーのカードは、M…メンテナンスを司る役割です。
Pが強くてMが弱いと、ギスギス、緊張した職場になります。
逆にMが弱くてPが強いと、居心地は良いが成果を出せない職場になります。
トップダウン経営では、リーダーのPMバランスでチームの状態が決まるという考え方でしたが、自律型組織では、1人1人のPとMが織りなし、全体の状態を醸し出します。それができている状態を「チームワークが良い」と言うのです。
「たった14個?」と思うかもしれませんが、ケースバイケースで、最適な組み合わせが起きるので、ものすごいパターン数になります。
14の中でも、すぐに成果が出るのは、「励まシスト」「求めニスト」です。
「励まシスト」…メンテンス機能です。会議などで発言した人、行動を起こした人に「いいね!」といったプラスのメッセージを投げかける役割です。励まシストが1人いるだけで、チームは元気になります。
「求めニスト」…パフォーマンス機能です。「◯◯さん、意見はないですか?」と振る役割です。求めニストがいるとみんなの発言機会が増えます。
この2つの役割の特徴がいるだけで、会議は民主的になります。
社員さんと今日の記事を共有し、会議などで実践してみて下さい。
変化を肌で感じるはずです。
・メンバーのことが好き。
・実現したい、実現せねばならない事がある。
・それは1人の力ではできない。
・チームワークのための役割をみんなが補い合う
決して慌てず、コントロールしようとせず、「きっと良くなる」という楽観的な気持ちで取り組めばチームワークは相当に良くなると思います。
というわけでお試しあれ!
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