あなたの会社の「真の価値」が浮き彫りになる、一行の質問

「あなたが提供している商品、サービスを使う“意義”は何ですか?」
「あなたの会社の意義は何ですか?」

これからの中小企業が顧客から選ばれるためには、「意義・意味」が重要になってくると考えています。

世の中の製品、商品、サービスには「便利なもの」と「感性価値があるもの」の2種類があります。

例えば、エアコンは前者です。早い、安い、手軽なものが多く、価値はスペック(数値)で評価することができます。同じような商品が多いので、競争が激しく、価格は下がる傾向にあります。この手のものは大手企業が独占し、中小企業が同じ土俵で商売するのは大変です。

エアコンが前者なら、後者は「薪ストーブ」です。感性価値が高いものは、スペックを説明しても価値が伝わりません。
「遠赤外線がなんたら」と説明するよりも、「柔らかな暖かさ」「炎を見ていると心が落ち着く」といった言葉の方が伝わります。

矢沢永吉とKing Gnuが競合しないように、それぞれの土俵で活動することができます。

感性価値の高いものを扱うためには、「意義」に対する深い理解が欠かせないと思います。
「柔らかな暖かさ」とか「心が落ち着く」といったものの先にある意義です。

我が家が、費用がかかる上に暖まるまで20分もかかる薪ストーブという「不便な」ものを買ったのは、70代の設計士のひとことがキッカケでした。

「薪ストーブの周りには、自然と家族が集ってくるんです。いい家族になる、いい子が育つんです」

薪ストーブを使う意義は、柔らかな暖かさの先にある、幸せな人生を送ることです。

ある理学療法士は、「私たちの意義は、施術により、腕が上がらない人の腕が上がるようになることではなく、腕が上がるようになったことで出来ること増え、人生が豊かになることだ」とおっしゃっていました。

ビジネスに「USP」という概念があります。他社にはない独自の強みのことです。
とても重要な概念だと思いますが、そこに意義がないと、どこか薄っぺらさを感じてしまうのです。

あなたが提供している商品・サービスを使う“意義”は何ですか?
あなたの会社の意義は何ですか?

意義を浮き彫りにする有効な問いがあります。

「商品、サービスを使った先の先に、どんな幸せが待ち受けていますか?」

一度、社員さんと一緒に考えてみてはいかがでしょうか。

というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!

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