「素早く意思決定して行動する」が間違った意思決定をしてしまう原因になる
ここ5年ほどで、ビジネス界の常識が180度変わってきている…そんなことを思うケースが増えました。
トップダウン→ボトムアップ(もしくは自律型)
上司が部下を指導→若手が上司のメンターになる(リーバースメンタリング制度)
計画重視→行動と修正
最近、僕が注目している逆転現象は「テキパキ→ノロノロ」です。
これまでは、テキパキと意思決定して実行することがデキるビジネスパーソンの要件でした。
これは、方向性が正しく、きちんと定まっている場合は有効でした。しかし、私たちは、儲けを最大化することに何の疑問も持たず、意思決定をテキパキとした結果、環境を破壊してしまいまったわけです。
時に立ち止まることが大切なのですが、勢いがある時に疑問を呈する人は「水を差すヤツ」と迷惑がられます。
僕のブログをお読みの方の中には、「何をすればいいか全く分からない」という状況にいる方もいると思います。
ビジネスモデルの賞味期限が切れて、何をやっても成果が出ない。しかし、代わりのビジネスアイデアもない。
何をしても社員が自発的に動かない。物事を自分事にしない。
まるで真っ暗な海底を這いずるような気持だと思います。
方向性を定めないと組織活動ができないので焦りますが、こんな時こそ「待つ」ことが求められます。
結論を急がないことです。
そのためには意思決定を、テキパキからノロノロに変える必要があります。
私たちは、だらだらした会議を悪とし、会議の効率化を目指してきました。決められた時間で結論を出すためのノウハウも学びました。
これは方向性が定まっている時には有効なのですが、「何をすればいいか分からない」という時には大きな弊害を生む危険性があります。
「結論を出さなければいけない」という圧力はストレスになります。
そして、早く終わらせてストレスから逃れたいがために、どうでもいい結論を出してしまうことが集団にはあるのです。
これは、古今東西、集団が歴史的な「馬鹿な意思決定」をした原因の1つになっています。
こんな時こそリーダーの出番です。
「何も今日、結論を出す必要はない」…と、異性を口説く時のような(笑)、寛容な宣言をすることが大切です。
方向性が定まらない時は、分からないものを分からないままにして、その状態を耐え抜く能力が求められます。
横中には、これまでの常識が180度覆るような現象が増えています。
「こういうもんだ」決めてかかる意識を変えなければいけませんね。
というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください!
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