安心して下さい、あなたがポンコツでも周りは助けてくれるから
高名な先生に実際に会ってみると、実は嫌な人だったということがあります。
外向きの顔と内向きの顔があるんですよね。
公では「人の良いところを見ましょう」と言っているのに、会ってみたら人の悪口を連発していた方もいました。
でも、それは仕方がないことだと思います。
人間だもの。
リーダーだって人間だから企業組織も同じだと思います。
・社員の良い部分を見なければいけないのに、つい悪い部分を見て指摘してしまう。
・任せたのに、細かなところが気になってダメ出ししてしまう。
・部下同士を比較してしまう。
どうでしょうか?
きっと、当てはまるのではないでしょうか?
もしかしたら、「自分はなんて不甲斐ないんだ」と自己嫌悪に陥ることもあるかもしれません。
そして「もっと人間力を高めねば」と思うかもしれません。
自分に矛先を向けることは、とても大切なことだと思いますが、僕は、もっと大事な事があると考えています。
それは…
「自分は諦めないが、他者からは諦めてもらう」ということです。
具体的な事例を紹介します。
僕が尊敬する方に、Nさんという農家さんがいます。無農薬・無肥料の自然栽培のお米をつくっておられる先進的な農家さんです。
農業に対するこだわりがあるので、社員さんの仕事に対しても厳しい要求をします。
Nさんの理想とする組織は自律型組織ですが、任せると、社員さんの仕事ぶりが自分の期待とは違うことから、イライラして口出しをしてしまうことがありました。
その事に対し自己嫌悪に陥ることもありました。
僕がNさんを尊敬するのは、そのことを社員に打ち明けたことです。
「自分は細かな事が気になって、つい、口を出してしまう。そんな自分に嫌気が差すこともある。もっと寛容になるように努力するから、これからもよろしくお願いします」
勇気が要ることですよね。
社員さんはリーダーに多くを求めますが、完璧であることは求めていません。
自律性の高い組織は、社長は自分がポンコツであることを認めていますし、社員さんは「リーダーだってポンコツ」ということを受け入れています。
そして、リーダーのポンコツをカバーする人がいます。
ある会社では、リーダーがダメ出しをした時に、ある社員さんがリーダーに対し、「またやっちまったね」と言いました。
それは批判ではありません。「リーダーは自分なりに成長しようとしている、でも、やっちまうよね。人間だもの」という受容の言葉です。
別の社員さんは、リーダーにダメ出しされた仲間に、「リーダーはポンコツなところがあるから気にしないで」と励まします。
それはリーダーの悪口ではありません。ポジティブなチームワークなのです。
指示ゼロ経営には、「相手の行動を変えずに、周りの行動を変える」という原則があります。
喋らない人に対して、その人を喋らせようとするのではなく、「◯◯さん、意見はありますか?」と聞く人が自然発生するのです。
リーダー、メンバー、立場に関係なく、それを自律的にできる組織が指示ゼロ経営なのです。
「自分は諦めないが、他者からは諦めてもらう」というのはそういう意味なのです。
「人間だもの」byみつお
「安心してください、はいてますよ by とにかく明るい安村
「安心して下さい、あなたがポンコツでも周りは助けてくれるから」by 米澤晋也
自律型組織は、全員の力の作用で成り立つものです。
というわけで今日も素敵な1日をお過ごしください。
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