お客様が「買い手」ではなく「同志」になる商い
最近、PTAを廃止する学校が出始めていると、ニュースで話題になっています。
僕もPTA会長の経験があるので、時代に合わないことは肌で感じていました。
一方で、良いこともあります。
PTAの最大の効果は「学校組織に、多様な感性が入ってくる」ということです。
教育の世界は、「教育村」と揶揄されるように、閉鎖された村社会です。
そんな中で、僕が親しくしている先生方は、みんな、独自の多様な人脈を持っていますが、そういう人は非常に稀です。
これまでのPTAとは違ったスタイルで、多様な知恵で学校経営が行われたら良いと思います。
このことは企業経営にも言えると思います。
企業も、油断するとすぐに村社会になってしまいます。
だから、社外の人との交流が大切になるわけです。
その中でも、お客様が入り、ともに運営していくというスタイルがとても有効です。
昨年、僕がホワイト企業大賞の審査でお邪魔した、岩手県花巻市にある、「税理士事務所ランニングパートナーズ」(鈴木陽介 代表)がそうでした。
僕がお邪魔して、ヒヤリングをした際に、同事務所のお客様が2人、同席していました。
お客様が同席したのは初めてです。
同席した理由は、同志だからです。
会計サービスを提供する側、受ける側という関係を超えた関係になっているのです。
具体的には、同事務所が考える、「いい会社」を一緒に実現する仲間なのです。
働く人が、仲間に感謝し、イキイキと自発的に働き、創造性豊かな組織になること。
地域社会に感謝し、社会とともに繁栄すること。
働き甲斐を感じ、意義ある人生を送ること。
こうした「いい会社」を目指すために、定期的に学び合いの会を開催しています。
勉強会には、同社の顧客以外も参加することができるそうです。
僕が経営してきた新聞店も、地域の方と実行委員会をつくり、地域づくり事業を運営してきました。
イベントも毎年、行っています。
社内の人間だけでは、到底、思いつかないような豊かなアイデアが出る、素晴らしいチームでした。
こうした関係性をつくるためには、大義が必要です。
商品・サービスの売り買いを超えた、「これを目指したい」という願いがあり、そこに人が集うのです。
そうなると、社員とお客様の境界線が薄くなり、様々な人との交流が始まります。
同時に、味方が増えるので、商売が安定するという、嬉しい副産物もあります。
この発想を、「副業の場を作る」と解釈する人もいます。
自社にとっても、顧客にとっても、自分の領域から出て多様な人達と交わる場です。
企業の役割が、モノをつくり売るという従来のスタイルから、社会課題の解決に変わって来ています。
そんな時代だからこそ、中期的に、顧客との関係性を同志にすることを視野に入れてみてはいかがでしょうか?
きっと商いが今よりも楽しくなると思いますよ!
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