人を育てる、「最近どう?」「コツは?」「次にどう活かす?」の3つの問い

僕が新聞店の社長時代に、社員と頻繁に行ってきた対話があります。
それは、とてもシンプルで短時間でできるものですが、この対話のお陰で社員が育ちました。
今日の記事では、誰でもできる、その方法をお伝えします。

対話において、リーダー、上司は3つの問いを投げかけます。

1、最近どう?
2、コツは?
3、次にどう活かす?

全部で14文字です。

具体的な場面で説明しますね。

僕は、朝、出社すると、応接室のドアを開けっぱなしにして、ブログを書く習慣がありました。
すると、社員が出社してきます。
社員が、「ちょっと良いですか?」と応接室に入ってきます。

ここで、僕が「最近どうよ?」と聞きます。
社員は、直近の実践を僕に教えてくれます。上手くいった実践だけでなく、悩んでいることや失敗したことなど。

次に、僕は「コツは?」と聞きます。
その実践が上手くいったコツ・要点を聞きます。上手くいかなかった場合は、「どうすれば上手くいくか?」という問いに変えます。

最後に、そのコツ・要点を次の実践にどう活かすか?を聞きます。

この対話の意図を解説します。
これは「具体」→「抽象」→「具体」という、非常にポピュラーな手法です。

「最近どうよ?」で具体的な実践を話してもらいます。
「コツは?」で、上手くいく要点を抽出します。(抽象化)
「次にどう活かすか?」で、具体的な行動のイメージをしてもらいます。

優れたリーダーは、これに加え、成功事例を紹介したり、上手にアドバイスを与えますが、僕はそこまで丁寧な対応はしませんでした。
それでも、社員はグングンと育ちました。

僕が、朝、出社すると社員が応接室にやってくるのは、話を聞いてくれて楽しいからです。

指示ゼロ経営では、チームで課題に取り組みます。
当社で指示ゼロ経営が出来上がった時には、朝、応接室にチーム全員が来るようになりました。
朝から、狭い空間が熱気で包まれます。

僕の役割は、この対話をすることです。時間にして15分ほどでした。

この対話もを、半年間も続ければ、社員さんの思考が成功体質になります。

中には、社員さんが話しかけて来ないという状態に陥っている場合があると思います。
それは、楽しくないからです。
ちゃんと話を聞かなかったり、話の途中で口を出したり、求められてもいないのにアドバイスをしたり…そんなコミュニケーションの影響だと思います。

そうだとしたら、まずは部下の話を聞くことから始めるのが良いと思います。

というわけで、今日は、人を育てる3つの問いについて書きました。

今日も素敵な1日をお過ごしください!

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