「年上の社員を使いづらい」と感じている若手経営者の方へ
よく、若くして社長に就任した人の中に「年上の社員を使いづらい」と感じる人がいます。
その原因は、「使う」という表現に現れているのですが、相手を「手下」と思っているケースがあります。
手下なのに年上というややこしい関係が違和感の原因になることが多い。
それが相手との心の壁を作ってしまう。
それを解決するには、徹底的に上下関係を刷り込むか、逆にフラットな関係を作ることだと思います。
もちろん僕は後者を推奨します。
今日の記事は心の距離を縮めて、フラットな関係になる方法について書きたいと思います。
「年上の社員を使いづらい」というのは、自分の支配下に置きたいという願望があるから
心理学の世界でよく言われることですが、人間の中に「成熟した大人」がいます。
相手を尊重して対話すれば、相手の心にそのキャラが発現します。
逆に、頭ごなしに怒ったり、過保護にする…つまり子ども扱いすると、相手も子どもになり、依存をしたり反発したりします。
相手の上でも下でもない、抑圧するでも媚びるでもなく、相手を成熟した大人として尊重し対話すれば、自ら考え判断し行動するジェントルマンになる。
僕にもそういう時期がありました。
へりくだってしまったり、妙に高圧的になったり、グラングラン揺れた時期です。
その時に、相手の精神的な距離感を縮め、ちょうどよく対等な関係になる方法を発見しました
それは、相手を「さん付けのニックネーム」で呼ぶことです。
上でも下でもない、パートナーとしての関係を作るには
僕の友人にはニックネームを持つ人が多いのですが、初対面の時って呼べないですよね。
特に年上の方には。
例えば、かしこまって「新富さん」って呼んじゃう。
それがちょっと慣れると、「トミーさん」と呼べるようになり、やがて「トミー」でOKになります。
相手との距離があるとニックネームで呼べない、逆にニックネームで呼ぶことで心の距離が縮まります。
これを社内に取り入れるわけです。
僕の親友に「プラス」と呼ばれている経営者がいます。
先日、プラスの会社におじゃました時に、社員さんが「プラスさん」と呼んでいましたが、全く知らない人がこの光景をみたら、社長と社員の関係だと気付かないと思います。
距離がないということ。
で、ニックネーム制を導入するタイミングが難しいと思いますが、僕は飲み会の時がやりやすかったです。
だって、普通の会議で「皆さん、お疲れさまです。今日の議題は仲間をニックネームで呼ぶことを検討したい…」なんて変だもんね(笑)
飲み会で「新富さんって、親しい友だちから何て呼ばれているんですか?」なんて切り出して、「じゃあ、これからはトミーさんって呼びますわ」なんて言えれば最高です。
ここで「いや、新富としか呼ばれていませんが…」と言われたら困りますがね(笑)
ニックネーム、結構効果がありますよ。
上でも下でもない、パートナーとしての関係を作ることが指示ゼロ経営を機能させるカギです。
そのためにはカタチから入るのが有効だと考えます。
あ、皆さん、僕のことは「米ちゃん」って呼んでね。
「スネ夫」でもいいよ。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!