後継社長が、古参社員を味方につけ、自分の組織をつくる方法
2代目、3代目の後継社長にとって、組織の文化を変えることは、自分の代における、最も重大な仕事だと思います。
パソコンのOSを入れ替えるようなものだと思います。
OSを最新にすると、使えるアプリがたくさんあるように、組織も色んな考え方やスキルを取り入れることができます。
これまで解決できなかった課題が解決できるようになり、経営が楽しくなります。
しかし、文化を変えることは非常に苦労を伴うものです。
例えるなら、魚が、住む場所の水を変えるようなもので、多くの人が抵抗感を感じます。
気が遠くなるような作業ですが、何事も、まずは第一歩を踏み出すことが大切です。
文化を変える第一歩とは、「たった1人の賛同者を持つこと」です。
社員さんは、リーダーよりも、同じ立場の人を見て、自分の行動を決めます。
しかも、チームへの影響力が強い人に影響されます。
後継社長にとっての、その人は、大抵、先代が育てた古参社員だと思います。
最も影響力がある古参社員が賛同すると、その後に続く人が続々と出るのです。
しかし、多くの後継社長が、古参社員を味方に付けるのが苦手です。
その原因は、古参社員に多くを求めてしまうからだと感じています。
「新しい文化の賛同者になって欲しい」
「新しい仕事のやり方のお手本になって欲しい」
「新しいスキルや知識を身に付けて欲しい」
あれもこれもと、多くを求められても、古参社員は、全てに応えることはできません。
特に、新しい考え方やスキルが苦手なのです。
あまり年齢のことは言いたくないのですが、若い人の方が、仕事がデキるというケースも多いと思います。
期待しすぎると、後継社長は、古参社員が役に立たないと思うようになり、期待をするのをやめてしまいます。
期待されないと、人は腐ってしまい、やがて、味方に付くのをやめてしまいます。
すると、後に続くはずの人たちの行動が止まってしまうのです。
とても勿体ないことだと思います。
これまで書いたことは、僕が経験したことであり、多くの後継社長が悩むことでもあります。
こうした悲劇を起こさないためには、期待することと、期待しないことを、分けることだと考えています。
そして、分かりやすく伝えることです。
「あなたには影響力があるから、新しい文化をつくる牽引役になって欲しい。若手を誘って欲しい。苦手な仕事は若手に任せ、あなたには、見守り育てるという重要な役割をお願いしたい。」
これは、実際に僕が伝えたことですが、このような姿勢で接すると、ほとんどの人が味方になってくれます。
これは、接し方の技術の話ではなく、感謝と尊敬の念を持てるかどうかの問題です。
古参社員とは、細かな仕事の進捗ではなく、新しい文化への賛同者がどのくらい増えたか、ということに集中します。
こうすることで、古参社員は頼りにされ嬉しいし、自分の強みが活き、仕事が楽しくなります。
若手は、自由に、気兼ねなく仕事ができます。
まずは「たった1人」
後継社長の方は参考にしてみてね!
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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