企業が進化するも退化するも、実はパートさんの存在が大きい

発展途上の企業でよくある事ですが、何か新しいことに挑戦する際、パート、アルバイトスタッフが嫌がって前に進まないことがあります。
場合によっては抵抗勢力になることもあります。

僕は、この状況に陥っている企業でパートさんの言い分を聞きましたが、大抵、「これまでのやり方を変えるのは億劫」と言います。
人間は変化を嫌う生き物ですから気持ちは分かりますが、変化しないと時代に乗り遅れてしまいます。

どこの企業でも現場のパート、アルバイトさんは人数が多いから、そこが納得してくれないと挑戦すらできません。

リーダーにとってはものすごくストレスになります。
動きたいのに身体が動かないという夢を見たことがあると思いますが、あれと同じストレスです。

さて、そんな状況を生む原因はパート、アルバイトスタッフの採用をおろそかにするからだと考えています。
リーダーの中に、「パート、アルバイトは手足」という意識があるとこういうことになりがちです。

人は相手が期待した通りの行動をします。
手足と見れば手足の仕事をする。頭脳と見れば頭脳の仕事をする。
どんなことを期待して採用しているか?…その意識が結晶化した現実なのだと思うのです。

とは言っても、パート、アルバイトスタッフに正社員と同じことを期待することはできません。
それなら正社員として採用すべきです。

では何を期待するのか?
僕はこう考えます。

「人間関係構築の主体者」
「提案」

まずは人間関係構築の主体者に関して。
人間関係の良い職場は、メンバー1人1人が人間関係づくりに責任を持っています。
逆に、責任を他人に依存すると人間関係はどんどん悪くなっていきます。
この件に関しては、度々、当ブログで紹介する「タニクリ」こと谷川クリーニングさんが素晴らしいのでこの記事を参考にして下さい。

「部下から人間関係の相談を頻繁に受ける上司が引き起こす悲劇」

次に「提案」について。
企業は変化に対応できないと時代と社会に取り残されます。
しかし、この変化を「作り出す側」と「振り回される側」に分かれると上手くいきません。
よくあるのがリーダーが新しいことを始め、部下がそれに振り回れるケース、そして、リーダーの試行錯誤にメンバーが振り回れるケースです。

この分断をなくし「変化を作り出す一味」になることが大切です。
パート、アルバイトさんに期待することは、現場の最前線から変化に対応するアイデアを提案してもらうことです。

例えば、リーダーの意向に対し、「それならこういう方法が良いんじゃない」と。

これなら責任を負わないので参画してもらいやすいし、これだけで「一味」になり変化の作り手になると思います。

「人間関係構築の主体者」
「提案」

これを採用時に確認し、コミットする人を採用することが大切だと考えています。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!

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