社長が孤独から解放される、上手に社員に悩みを伝える方法
社長は孤独です。
どんなに社員が育っても100%孤独から解放されることはないと思います。
でも、今の孤独を半分、3分の1、10分の1にすることはできると考えていますし、そうなったらとても気持ちが自由なると思います。
そもそも社長が孤独を感じる時ってどんな時でしょうか?
「自分の悩みを誰も分かってくれない」
「分かってくれないから1人で頑張っている」
「会社のことを自分事にしてくれない」
「変な遠慮があって言うべきことを言えない」
僕の社長時代はこんな感じでしたが、いかがでしょうか?
では、こうなる原因は何でしょうか?
僕はコミュニケーション不足…情報共有の少なさが最大の原因だと考えています。
こんな事例があります。
ある生活雑貨店では商品アイテムが多く、社長は在庫の管理に悩んでいました。
それぞれの商品カテゴリーに専門社員を配置し、その社員さんが仕入れを行っています。
在庫が多すぎると現金が減り資金繰りが厳しくなります。
社長は「これ以上の借り入れはできない」「社員の給料を支払えなくなるのでは?」と不安を抱え日々を過ごしていました。
その様子は社員さんにも伝わります。
「なんで浮かない顔をしているんだろう…」
「思いつめているようで近づけない…」
まるで腫れ物に触るように扱われるようになっていきました。
そんな時に、社長が一番心を許している社員さんが「社長、最近どうしたの?」と聞きました。
社長は在庫の悩みを伝えました。
そして「こんなことは経営者の仕事だからみんなには言えないよね」と言いました。
それを聞いたその社員さんが言いました。
「そうじゃないですよ。社長の悩みを共有してくれないことの方が迷惑です」
厳しい言い方ですが、社員さんはみんな役に立ちたいと思っている、でも課題が分からければ役に立ちようがなく不完全燃焼を起こしていたと伝えたのです。
その社員さん、グッジョブですね。
人は時に厳しいことを言われた時に「エゴの壁」が壊れ素直になります。
でも、そんな事を言ってくれる社員さんがいるとは限りません。
実は、もう1つの方法…もっとソフトな方法があります。
それは「大仕事」です。
こんな経験はないでしょうか?
棚卸しなど、みんなで力を合わせないと達成できない大変な仕事、しかも単純だけれどもとにかく力を合わせれば達成できる大仕事をした後に、なんだか人間関係が近く緩やかになったという経験です。
実は「祭り」にはこの効果があり、定期的にコミュニティを再生する効果があります。
指示ゼロ経営の実践者にはこの不思議な現象を活用している社長が多くいます。
大仕事の後に、みんなで打ち上げをして、そこで自分の思いや課題と思っていることを伝えるのです。
社員さんも素直な気持ちになっているので、いつもよりも耳を傾けてくれるはずです。
勿論そこで解決策がでることはありませんが「まずはみんなで話し合いましょう」という対話の場が設営されれば大成功だと思います。
社長は孤独…でも、それは随分と軽減できるものです。
今日の記事は上手に社員さんと共有すると良いかも!
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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