規則を自分たちで作ると、最終的に規則らしきものがなくなる
一人前を育てる最良の方法は、取りも直さず相手を一人前とした扱うことだと考えます。
ここで言う一人前とは、自ら考え判断し行動できる人、さらには行動の結果に責任が持てる人を言います。
責任を持つとは、辞職する…ではなく行動の結果を振り返り未来につなぐ事です。
さて、この視点で社会を見ると、いかに一人前が育たない教育が多いかを痛感し恐ろしくなります。
もしかしたらこの国を破滅させようとする誰かの陰謀なのでは?と思うほどです。
例えば、先日「行き過ぎた指導」として問題になった久留米の高校の対応です。
報道によると、眉を整えた生徒が教室に入れてもらえず3日間に渡り別室での学習を強いられたそうです。
しかも反省文を「書かされたり」といった処遇だったようです。
またポニーテールで投稿した女子生徒は「はねた髪が後ろの人の目に入る危険がある」という理由で注意されたとか。
市議会で問題になったのに対し、市教育委員会の返答がこれ。
「子どもたちが眉や髪型に気を取られ、肝心の学習や生活がおろそかになることを心配したのではなかろうかと思います」
担当者も、実は馬鹿げていると思いながら組織を代表しての立場からしょうがなく言ったのだと思います。
大人が一方的に規則を押し付ける弊害の方が大きいと思います。
市教育委員会の言葉を借りれば…
「子どもたちが大人が決めた規則に無思考で従うことで、肝心の自律性、思考力がおろそかになることを心配してしまいます」
教育は「国家百年の計」と言いますが、このような状態は本当に心配です。
いや、もしかしたら、自分の頭で考えないと、こういう大人になるという反面教師の姿を見せるという高度な教育なのか?
さて、企業はどうでしょうか?
教育界のブラック校則に比べれば正常だと思いますが、規則を自分たちで決めていない企業は多いと思います。
規則を自分たちで決めることができると、結果的に規則は緩やかになります。
これに関してはこの記事を読んでね。
「規則を社長が決めることほど効果がなく社風が乱れることはない」
僕の友人であり指示ゼロ経営の書籍にも寄稿していただいた、特定社会保険労務士の大沼恭子さんはご自身のサービスの中に「社員さんが服務規定(要するに働くルール)を作る」というメニューがありますが、大沼さんも同じように言います。
「自分たちで規則を決めると、最後に規則は文化となり、紙に記す必要はなくなる」
一人前を育てる最良の方法は、一人前として扱うこと。
件の高校での出来事をニュースで読み、思うところがあり記事にしたのでした。
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください!
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。
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