採用の際は、現場社員の「この人と一緒に働きたいかどうか?」の感覚を大切にしよう

社員を採用する際にどんな基準で選んでいるでしょうか?
価値観、スキル、コミュニケーション能力…様々な基準で選んでいると思います。

僕は「この人と一緒に仕事がしたい」と思える人、しかもリーダーだけでなくメンバーみんながそう思えることが必須の条件だと考えています。

これは研究知見からも、僕の経験からも間違いのないことだと確信を持っています。

僕は「基準違い」をしたことで痛い経験をしたことがあります。
僕が経営してきた会社(新聞店)では能力至上主義の採用を行っていた時期がありました。

能力を見極めることは非常に大切なのですが、能力一択だったのが間違いだったのです。
具体的には、コミュニケーション能力や成果意識、思考力を評価する試験を行ってきました。

繰り返しになりますが、これらは大切な要件です。
問題なのは、当時、既存社員から「この人とは合わない」という声があがったにも関わらず強引に採用を決めたことでした。

例えば、お客様との関係性を大切にする風土のところに、顧客を攻略の対象とするような考え方の人が入り社風を乱してしまった事があります。

よく多様性が語られますが、「なんでも良い」ではなく、根っことなる価値観はズラしてはいけないと僕は痛感したのです。

さて、社員さんが言う「この人と一緒に仕事がしたい」という感覚は、文字通りとても感覚的なのですが、これが案外、正しいのです。

感覚的な判断をした場合、大抵、「友好な人間関係をつくれる人か?」という基準になるからです。
リーダーの場合、「成果が出せるか?」といった損得勘定で見てしまいますが、現場の社員さんは大抵、この基準で見ます。

まずは、一緒に働きたいと思えるかどうか?で選び、次に能力などを見るのがよいと考えています。

ハーバード大学がおよそ700人を対象に、なんと75年間に渡る調査をした結果、「私たちの幸福と健康を高めてくれるのはいい人間関係である」という結論を導き出しました。

人間関係が良く、働いている時間が幸せであることは最も価値のあることだと僕は思っていますが、どうやら成果にも影響を及ぼすようです。

人間関係が良いとコミュニケーションが活性化します。
大抵、ミスの原因はコミュニケーション不足です。
仕事の滞りは、助けない、助けを求めないというコミュニケーション不足が原因です。

また、良好な人間関係は心理的安全性を生み創造性を発現させます。

まさにコミュニケーションは企業繁栄の礎です。

だからこそ、現場で一緒に働く社員さんが「一緒に仕事をしたい」と思えるか?の判断は大切だと考えるのです。

損得勘定だけで判断すると後で大きな損をする…僕の経験を振り返りそう思うのでした。

それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。

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