人材ではなく「人財」を求めるリーダーがはまる罠
人材という言葉を「人財」と表現する人がいます。
材料ではなく財産…上手いこと言うな〜と思いますし、とても素晴らしい考え方だと思います。
さらに面白いことを言う人がいます。
「人在」…いるだけの人
「人材」…言われればやる人
「人財」…自ら考え行動する人
「人罪」…いては困る人(笑)
さて、この言葉の遊びを実際に部下に言ってしまう「罪な」リーダーもいます。
僕は実際に「じんざいには4種類いる、自分を振り返りどれにあたるか考えて欲しい」なんてね。
え!?なんで罪なの?
なぜならば、組織は以下のように起動し行動するからです。
「人財」…課題解決に対し真っ先に行動するイノベーター
「人材」…イノベーターを支えるフォロワー。イノベーターが出したアイデアを具現化する知恵を出す実務家。
「人在」…創造的ではないが組織が決めたことを自発的にやる人。この人種の割合が多いので、人在が動き出した時に組織は大きなうねりを作り出す。
そして「人罪」…意図して会社を悪くしようと頑張っている人(見たことありません)
人の集団には「人財」「人材」「人在」が自然発生しますので、どれが良くてどれが悪いということはないのです。
だからリーダーが人財ばかりを求めると組織は機能不全に陥る危険性があると考えます。
優れた組織は、3つの役割が入れ代わり立ち代わり、変化します。
例えば、課題が変われば今まで人在だった人が人財のポジションに移ることがあります。
シャイでいつも人在で固定している人がいても、それを責めずに彼らのアイデアを何らかの方法で引き出して人財が活用するケースもあります。
ある1人のスタッフだけを見て、財か材か在かと静的な評価をするのではなく、動きの中に生まれる全体の関係性を観る視点がリーダーには求められると考えるのです。
それができると、リーダーは「人在」になっていくと思いますよ!
それでは今日も素敵な1日を!
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