「それは部下ではなく私が成長した時間だった」 〜ある社長の気付き〜
僕の指示ゼロ経営のプログラムは3ヶ月を目安にしています。
社内研修では、研修で学んだ後、3ヶ月間の現場実践で指示ゼロ経営の文化の土台を創るのです。
企業によって多少は前後しますが、基礎は3ヶ月でできると考えています。
さて、こう言うと、この3ヶ月間は「社員さんが育つための時間」と捉えると思いますが、実はそれだけではありません。
もっと重要な要件があるのです。
それは
「リーダーの心が成長する期間」
です。
指示ゼロ経営とは、「リーダーからの信頼をメンバーが信頼で応える」経営と言えます。
人は信頼には信頼で応える、不信頼には不信頼で応える…人間関係の原則だと思いますが、しかし相手をそうやすやすと信頼できるはずはありません。
人類は不信頼で自分の身を守ってきたのですから。
3ヶ月とは、リーダーが部下集団を信頼できるのに要する時間なのです。
では、その3ヶ月間、何を見て信頼感が生まれるのでしょうか?
良い成果を出したから?
チームワークの良さ?
実は、上手下手、成果を出したか否か?の問題ではなく、「自分たちなりに前に進もうとする」その姿、少し大げさに言えば「生きる力」を観れるか?の問題だと思うのです。
とにかく諦めずに前に進んでいけば、失敗をしたとしてもそれを糧に成長でき、いつか成果は出せます。
そして、とても重要なことは…
(例えそう見えなくても)すでにその力を備えている
ということです。
それが観えるかどうか?
正確に言えば、リーダーに「それを観る目、感性があるか?」だと。
リーダーは3ヶ月間で色んな心境の変化を体験します。
部下集団を信頼できない自分がいる。
コントロールしようとする自分がいる。
部下よりも先に諦めてしまう自分がいる。
こうした右往左往をしているうちに、社員さんたちが自分たちなりに考え動き、時に失敗をしながら前に進む純粋な姿に心を打たれる瞬間が訪れます。
こうなると3ヶ月間のミッション達成です。
リーダーの信頼を浴びた集団は、よちよち歩きからやがて立ち上がり、自分の足で逞しく歩き始めるのです。
「3ヶ月間は部下ではなく私が成長した時間だった」
その瞬間がたまらないんだな〜
それでは今日も素敵な1日をお過ごしください。
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