世のための人のためではなく自分の命が喜ぶ生き方をする
仕事だけでなく生きることに真剣な方なら、精神的なコンディションづくりを大切にしていると思います。
早朝に走ったりヨガや座禅などのマインドフルネスをやったりと。
森に入るだけで心が整うから不思議です。
僕は、これを組織ぐるみでやりたいと思ったことがあります。
みんなが「いい状態」で仕事ができるように。
目的は業績UPです。
すごく悩みました。
その理由は、そもそも「いい状態」の定義が甘かったからです。
朝礼で大声を出した事もありましたが、一時的にテンションが上がるだけで、根本的に何かが違うのです。
そんな時に「愉しい」という概念に出会いました。
僕は仕事が「楽しい」ではなく「愉しい」という文字を使います。
これ、文字の遊びはなく僕の中の大切なこだわりがある、意味の深いことなのです。
結論から言いますと、仕事が「愉しい」と脳のパフォーマンスが上がり高い創造性を発揮します。
僕が求めていた「いい状態」はまさにこれだったのです。
これが「フロー状態」であることを教えてくれたのが天外伺朗さんです。
(僕が委員を務めるホワイト企業大賞企画員の代表です)
天外さんはソニー時代にアイボの開発を手掛けた方です。
フローとは時間感覚がなくなり全てを掌握しているかのような万能感で、スポーツの世界ではゾーンと呼ぶ人もいます。
フローの第一人者の1人である、心理学者のミハイ・チクセントミハイは、フローの事例としてソニーの設立趣意書を挙げます。
趣意書の中の「会社設立の目的」の一番最初にこう書かれています。
「真面目なる技術者の技能を、最高度に発揮せしむべき自由闊達にして愉快なる理想工場の建設」
これ、凄くないですか?
普通、「世のため人のため」ってことを書くじゃないですか。
あるいは儲けるための手段ではなく、「自由闊達にして愉快なる」を目的にしているのです。
これが創造性の源になり、素晴らしい発明品を世に送り出し、結果的に世界規模の会社になりました。
僕の考え方が根本から変わったと同時に、指示ゼロ経営の原点となった出来事です。
禅問答のようですが、これは業績向上の手段ではなく、そうすること自体を目的としないと入れない世界だと思います。
つまり、何を大切にするか、価値観、人生観の問題だと思うのです。
言うまでもなく、今ほど創造性が求められる時代はありません。
そんな時にまず初めに問われるのは技術よりもあり方なのだと思います。
人間としてのあり方を真剣に考え体現する企業が結果的に繁栄するなんて、とても素晴らしいことだと思います。
イキイキ・ワクワク、何事にも感性を開いてエネルギー全開で生きている子どものような心で日々を過ごしたいですね。
ま、難しいことは置いておいて今日も愉しみましょう!
誰も縛らない、誰にも縛られないあなたが大好きです。
【指示ゼロ経営に初めて触れる方へ】
指示ゼロ経営って何? なぜ今の時代に必要なのか?どんな効果があるのか?
12分の動画にまとめました。
また、僕が指示ゼロ経営を始める原体験と思いを綴った記事も参画にして下さい。
「指示ゼロ経営とは?」