あなたの組織は次の4つのどの状態にあるか?

組織を育てたければ、「今、自分の組織がどんな状態にあるのか?」を知ることが大切だと思います。
医者が治療の前に必ず検査をするのと同じで、状態が分かれば対策が分かるからです。

ちなみに僕は、企業に研修でお邪魔した時に、まず最初に見るポイントがあります。
それは「アイコンタクトがあるか?」です。
なぜ、これを最初に見るかは後で説明しますね。

組織の状態は大きく分けて4つあります。

「Aと言えばAだ」の独裁状態

リーダー、あるいは一部の人が仕切っている独裁状態で、独裁者がAと言えばAに決まってしまう状態です。
会議の最後にリーダーが総評をして、結局リーダーの意見でまとまってしまうような状態も含みます。

この状態から脱却するのは簡単です。
独裁状態では組織は繁栄しませんから、いつか方針転換を迫られる困難に直面します。
その時に、リーダーが考え方を変えなければ滅びるだけです。
変われば変容する可能性があるので、とてもシンプルだと思います。

「AでもありBでもある」村社会

そもそも日本は集団主義社会なので、村社会の組織は多いように思います。
過度に空気を読んだり、個の自由が縛られ個よりも組織の論理を優先します。
この場合、「AでもありBでもありCでもある」という当たり障りのない最大公約数的なアイデアしか出せません。

さて、独裁状態と村社会は次の点で共通します。
1、問題をなかったことにする
2、言うべきことを言わない
3、他者の意見を聞かない

ちなみに、この2つの状態になっており組織はアイコンタクトが少ないという特徴があります。
コミュニケーションの不活性はアイコンタクトに表れるからです。
だから僕は一番最初にそこをチェックするのです。

村社会から脱却するには、「このままでは時代に取り残される」という危機感、そして意見が言いやすい風土づくりが求められます。
メンバー同士、互いの過去や現在の価値観・思い、大切にしていること、そして夢など、仕事には直接関係のない交流から始めることが大切だと考えています。

「AかBか?」の混沌状態

自由にものが言えると、組織は一時的に混乱します。
「AとかBか?」で対立したりします。
しかし問題を直視し、意見を言うから混乱するのであって独裁状態と村社会よりははるかに良い状態だと考えます。
単なる分断ではなく、互いを深く知り心理的安全性がある状態での混乱は技術で解決することが多いです。

例えば、たくらみ屋の相棒、森本繁生は「クラウド」という手法を使います。
クラウドに関してはこの記事で詳しく分かります。

ファシリテーションの知識があるだけでスムーズに解決することもあります。

「新しいCが生まれる」自由闊達な指示ゼロ組織

進化の最終形は、自由闊達な指示ゼロ状態です。
時に衝突もしますが、ワイガヤで素晴らしいアイデアを出します。
仮にAとかBか、どちらか決めなきゃいけない場合でも全員が意見を言い参画するので納得度が高いし、時に、まったく新しいCというアイデア…イノベーションが起きることもあります。

以上、4つの状態と各段階での対応を書きましたが、最後に重要なことを。

組織は生き物で調子が良い時も悪い時もあります。
指示ゼロ経営になっても、時に衝突が絶えない混沌状態や村社会に戻ることもあります。

でも、一度でも指示ゼロ経営の愉しさを味わうと、その心地よい状態に戻りたいと願うのでリカバリーは早いと思います。

まずは小さくても良いから、ワイガヤから何かを生み出す経験をすることです。

それでは今日も素敵な1日を!

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