社員への不信頼は管理・監視に現れる。そして衰退の循環が生まれる

もしかしたら僕のブログを読みのリーダー層の中には、以前に管理型の組織を経験した方もいるのではないでしょうか?
そこから脱却した方の多くは、「気持ちが楽になった」と言います。

楽になるのは…
1、管理の労力が減る
2、信頼関係ができる
3、コスト削減になる

そんな理由からです。

社内のマネジメントではありませんが、餃子の無人販売で有名な「雪松」を見れば分かります。
店員はいない。レジもない。
農村の道路沿いにある「勝手に金を入れて持っていく」タイプの販売をしています。

これまでにほとんど料金箱からお金を盗まれたことはありません。
あたまに金額が合わないことがありますが、「お客様が餃子の数を間違えてしまった」と解釈しているそうです。
性悪説の人が聞いたら「なんとお人好しな」と思うと思います。

同社では、コスト低減の効果の他に、とても大きなものを得ています。
それはお客様との信頼関係です。
2021年11月に読売新聞に広告を出しました。

要約すると「以前に、お客さんがお金を箱に入れた際に詰まってしまい、後から来たお客さんの代金がどんどん積みあがってしまったが、誰も盗らない。日本は良い国だ。恩返しに児童養護施設に餃子を無料提供すると決めました」とのことです。

きっと、同社の社員さんはとても幸せに働けていると思います。

一方、悲しい会社もあります。
コロナ禍でリモートワークを余儀なくされた会社で、必要もないのにZOOMの部屋を作り仕事をしている会社があると聞きました。
目的は監視です。

リアルで睨みをきかせられないから考えた苦肉の策ってわけね。
僕だったら、腹が立って生産性が落ちると思う 笑
僕だけじゃないと思います。
人は幸せを感じている時に創造的な仕事をします。
言うまでもなく、現代はかつてない創造性が求められる時代です。

そして幸福は豊かな人間関係と自己決定(自分で決められることが多い)がある環境の中で生まれます。
ZOOMの監視カメラは不信頼の証です。
信頼の人間関係は望めませんし、そういう事をする企業に自己決定もないでしょう。

創造性ダウン
付加価値(粗利)ダウン
販売数ダウン
固定費(管理コスト)増大

経営が苦しくなると人を追い込みます。
衰退の循環の始まりです。

こりゃダメだ 笑

今こそ信頼に基づく経営が求められると思うのです。

さて、一番難しい導入時を信頼関係をつくることで乗り越え、見事の指示ゼロ経営導入を成功した人がいます。
指示ゼロ経営導入時にすべきこと、やってはいけないこととは?
社員数600人の会社で、「たった1人」で指示ゼロ経営導入を始めた男と、一番最初に巻き込まれたメンバー、2人が要諦を語ります。
これは必須ですよ!